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あゝ野麦峠(ああのむぎとうげ)とは、山本茂実1968年に発表したノンフィクション文学。副題は「ある製糸工女哀史」。

初版は朝日新聞社刊。1972年に新版が刊行されている。

概要編集

明治から大正昭和初期にかけて、飛騨の農家の娘(多くは10代)たちが、野麦峠を越えて諏訪岡谷の製糸工場へ働きに出た。吹雪の中を危険な峠雪道を越え、また劣悪な環境の元で命を削りながら、当時の富国強兵の国策において有力な貿易品であった生糸の生産を支えた女工たちの姿を伝えた。山本は10数年におよび飛騨信州一円を取材し数百人の女工、工場関係者からの聞き取りを行ったという。

批評編集

一方で映画の視聴した感想などから本書は、飛騨からの出稼ぎ女工の特に悲惨な面を強調しているのではないかという意見がある。

しかし本書では当時の飛騨の農家の実情もさらに悲惨なものであり、諏訪に稼ぎに出たほうがまだましであったということ、100円工女になれば実家に家が建つほどの稼ぎという点など、時代背景についても丁寧に言及している。 また本書もそうだが特に本書の続編「続あゝ野麦峠」では、当時の状況を肯定的に語っている女工経験者が多いことを 主に語っているなど、この批判は当たらないものと考えられる。

ちなみに「続あゝ野麦峠」では若い女工と若い検番とのロマンスも語られ、当時の貧しい社会の中でも、力強く、 生き生きと生活していた工女たちとそれをとりまく人々に焦点をあてた作品となっている。

映像化作品編集

映画編集

監督:山本薩夫
主な出演者
政井みね大竹しのぶ
篠田ゆき:原田美枝子
三島はな:友里千賀子
庄司きく:古手川祐子
足立藤吉:三國連太郎
政井友二郎:西村晃
政井辰次郎:地井武男
足立春夫:森次晃嗣
川瀬音松:赤塚真人
お助け茶屋の老婆:北林谷栄
金山徳太郎:小松方正
政井もと:野村昭子
丸正の検番:江幡高志
伏見宮殿下:平田昭彦
伏見宮妃殿下:三条泰子
平井とき:浅野亜子
久保えい:岡本茉利
杉山みつ:黒川明子
荒井たみ:志方亜紀子
山村さわ:今村文美
野中新吉:山本亘
足立とみ:斉藤美和
黒木権三:三上真一郎
政井菊五郎:渡辺由光
石部いわ:中原早苗
木谷やえ:津田京子
井上まさ:采野圭子
松本さだ:石井くに子
山安の守衛:長浜藤夫
きくの父親:福原秀雄
監督:山本薩夫
主な出演者
中谷タケ:三原順子
河合アイ:岡田奈々
生田朝子:中井貴惠
宮田常治:江藤潤
今井丈吉:なべおさみ
塚本トシ:石田えり
久保田清司:宮崎達也
吉田勝代:影山仁美
金丸大介:神山繁
佐々総務部長:高城淳一
小沢見番:伊藤敏孝
北見見番:樋浦勉
沖名梅太郎:下條正巳
武井ひで:浅利香津代
津川祥夫:風間杜夫
加山努:原康義
斉藤健一:辻萬長
生田達治:奥村公延
桜井ヤス:橋本晶子
佐藤トメ:岡本プク
平井スミ:井上夏葉
塩川ケイ:伊藤公子
武田シナ:松村和美
後藤ミキ:江川眞理子
増田君江:宇田川智子
生田チヨ:斉藤ゆかり
ナミエ:難波香織
林義人:武内文平
高峯すぎ:木村夏江
生田市子:石田富子
すず:小笠原慶子

テレビドラマ編集

脚本:佐々木守石井君子古田求
主な出演者:森下愛子永島敏行西崎みどり江藤潤音無真喜子蟹江敬三、中原早苗、小池朝雄山田隆夫三ツ木清隆

テンプレート:前後番組


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