映画ペディア
Advertisement

テンプレート:ドラマはぐれ刑事純情派』(はぐれけいじ じゅんじょうは)は、東映が製作しテレビ朝日系列で放送しているテレビ刑事ドラマ

本項では、1988年から2005年まで17年間、毎週水曜日夜9時~10時に放送されていた連続テレビシリーズ版(及びテレビシリーズのスペシャル放送)、2005年のテレビシリーズ終了後、年1回ペースで制作し、年末に放送するスペシャルドラマ版、1989年にテレビシリーズをベースにして全国東映系で公開した映画版のほか、エピソードの一つを篠崎好がノベライズ化した小説版(はぐれ刑事純情派-贋作画殺人事件、勁文社刊)を解説する。

BS朝日、CSのテレアサチャンネル、地上波で頻繁に再放映している。

概要[]

山手中央警察署の刑事である“やっさん”こと安浦吉之助巡査部長が、上司や血のつながりのない2人の娘に小言を言われながらも、強い正義感と温かい心を持ち、苦しむ人達の事を常に考えながら捜査に当たっていく姿を描く。

刑事ドラマにありがちな拳銃の携帯や発砲、格闘シーンがほとんどなく、概して“捜査を通じて、犯罪の裏にある人間の弱さ・愚かしさを的確に見抜く”様が描写される。

スタート時のキャッチコピーは「刑事にも人情がある。犯人にも事情がある。」、映画版では「無情の都会(まち)のハートボイルド」(≠ハードボイルド)。元国家公安委員長白川勝彦が、渋谷で違法不当な職務質問を受けた際、“これからの警察は安浦のような警察官を育て大事にしなければならないのに何事か”と関係者に説諭したほどの理想的刑事として描かれている。

レギュラーの出演者は、藤田まこと演じる安浦刑事と梅宮辰夫演じる横溝署長、島田順司演じる川辺課長等は変化が無いが、若手の刑事は栄転によって頻繁に変わった(新藤刑事がクリフハンガーで姿を消し、第2シリーズから浅野刑事に替わった事がこの習慣の始まり、10年目以降は殉職が増え、若手以外のメンバーも去るようになる)。時代劇・現代劇で幅広く活躍する藤田まことの(現代劇での)代表作といえる長寿シリーズであった。

主題歌を歌ったのは、シリーズ一貫して堀内孝雄。堀内自身もレギュラーシリーズのいずれかの回(劇場版も含む)に被害者役、犯人役以外の役柄で必ず一度出演し、好演していた(多くは出張捜査に出た安浦を支援する地元所轄の刑事役。1回だけ本筋とは関係ない傷害致死事件の犯人役)。

第8シリーズまでフィルム作品(1話ごとにVTRとフィルム2種類の完パケが存在しており、前者は本放送、後者は再放送で使用されている)、第9シリーズ以降はVTR作品(2006年末スペシャルドラマ版以降はハイビジョン収録)。

番組史[]

レギュラー放送時代[]

1988年からレギュラーのドラマとしてスタートした。番組開始当初は『非情のライセンス』を彷彿とさせる作風で、安浦刑事のキャラクターもドライだった。

水曜9時の枠で半年ごとに『さすらい刑事旅情編』『はみだし刑事情熱系』など他の刑事ドラマシリーズと交替で放送された。また初回・最終回では必ずスペシャル版が放送された。このスペシャル版では地方ロケメインの話が多いが、後期になると若手刑事の殉職などが通例のイベントとして取り上げられる事が多かった。番組中殉職した刑事の人数は4人に上る(2006年々末スペシャル時点)。


シリーズの終焉[]

放送開始から18年、毎年新シリーズを放送してきたが、2005年4月から6月までの第18シリーズをもって終了した。「安浦刑事演じる藤田まことが70歳を超え、娘役松岡由美と小川範子が2人共30歳を超えているにもかかわらず、父親と同居中というシチュエーションに限界が来た」というのが理由。第18シリーズまでの放映はスペシャル版も含めて全440回(通常版400回、スペシャル40回)にのぼっている。

年末スペシャルドラマ[]

2005年12月21日、根強いファンの声に後押しされる形で“一夜限りの復活”と銘打ち、スペシャル版「帰ってきた安浦刑事!そして…さようなら田崎刑事!」を放送した。「最終回スペシャル」放送直前に第1話及び最高視聴率を記録した回を2本連続で再放送した特番において「この回の視聴率がレギュラーに比べてよかったら単発で復活する予定」と藤田まこと自身がコメントした通りになったと見られる。視聴率は17.5%(=関東)を記録。

2006年12月30日、再びスペシャル版「帰ってきた安浦刑事!殉職…さらば夏目刑事!!」で再度復活した(これ以降ハイビジョン収録となった)。視聴率は15.2%(=関東)を記録。

2007年12月28日には番組20周年記念と銘打ち、再びスペシャルドラマを放送。「帰ってきた安浦刑事!命を懸けた大捜査!!」年末にスペシャル版を放送する製作パターンが一応確立された形となった。

この年末スペシャルドラマシリーズは、地方ロケ、必ずレギュラー1人が降板、そしてタイトルに必ず「帰ってきた安浦刑事!」と記している。視聴率は16.3%(関東)を記録。

備考[]

  • レギュラー放送当時は新春にスペシャル版を放送するのが通例だったが、テレビシリーズ終了後放送されているスペシャルドラマはいずれも年末の放送(入れ替わりに同局の人気刑事ドラマ『相棒』のスペシャル版が年始に放送されている)となった。
  • 現在も関東地方では平日午後2時、関西圏では平日午前10時のいわゆる“再放送枠”に不定期再放送が行われていて、そこからファンになる人もいる。地方局で繰り返し放送されている必殺シリーズと同じように、藤田のファンを増やす理由のひとつといえる(本人も公式ホームページで再放送についてコメント)。
  • 2008年5月現在、BS朝日にて第3シリーズを再放送している。

放送データ[]

  • 第1シリーズ:1988年4月6日 - 1988年9月21日 全25回 平均視聴率15.5%
  • 第2シリーズ:1989年4月5日 - 1989年10月4日 全26回(SP:#1,26) 平均視聴率16.4%
    • 1989年11月18日に、このシリーズを基盤とした劇場版を公開(105分)
  • 第3シリーズ:1990年4月4日 - 1990年9月19日 全25回(SP:#1) 平均視聴率18.2%
    • 1990年9月26日20時~劇場版を放映
  • 第4シリーズ:1991年3月27日 - 1991年10月9日 全27回(SP:#1,27) 平均視聴率18.1%
  • 第5シリーズ:1992年4月8日 - 1992年9月23日 全25回(SP:#1) 平均視聴率20.9%
    • 1992年12月30日(水)21時 - 22時48分にスペシャルを放映(本来は今シリーズ最終回として10月7日に放映予定だったが延期したもの)視聴率17.0%
  • 第6シリーズ:1993年4月7日 - 1993年10月6日 全27回(SP:#1) 平均視聴率18.1%
  • 第7シリーズ:1994年4月6日 - 1994年9月21日 全25回(SP:#1) 平均視聴率16.9%
  • 第8シリーズ:1995年4月12日 - 1995年10月11日 全25回(SP:#1,25) 平均視聴率15.3%
  • 第9シリーズ:1996年4月10日 - 1996年9月25日 全25回(SP:#1,25) 平均視聴率19.4%
    • 1996年12月30日20時から第1回をアンコール放映
  • 第10シリーズ:1997年4月2日 - 1997年10月1日 全26回(SP:#1,18,26) 平均視聴率20.1%
  • 第11シリーズ:1998年4月1日 - 1998年9月30日 全27回(SP:#1,2,26) 平均視聴率18.2%
    • 1999年1月1日(金)22時 - 23時54分にスペシャルを放映 視聴率13.4%
  • 第12シリーズ:1999年3月31日 - 1999年9月29日 全27回(SP:#1,27) 平均視聴率18.5%
    • 2000年1月1日(土)21時 - 23時24分にスペシャルを放映 視聴率13.3%
  • 第13シリーズ:2000年4月5日 - 2000年9月27日 全26回(SP:#1,25) 平均視聴率16.1%
    • 第15話は「放送300回スペシャル」と題された
    • 2001年1月3日(水)20時54分 - 23時9分にスペシャルを放映 視聴率16.9% 
  • 第14シリーズ:2001年4月4日 - 2001年9月26日 全24回(SP:#1,24) 平均視聴率14.3%
    • 2002年1月3日(木)21時 - 23時24分にスペシャルを放映 視聴率18.7%
  • 第15シリーズ:2002年4月3日 - 2002年10月2日 全26回(SP:#1,26) 平均視聴率12.1%
    • 2003年1月1日(水)21時 - 23時24分にスペシャルを放映 視聴率16.0%
  • 第16シリーズ:2003年4月2日 - 2003年9月17日 全24回(SP:#1,24) 平均視聴率12.5%
    • 2004年1月1日(木)21時 - 23時24分にスペシャルを放映 視聴率14.3%
  • 第17シリーズ:2004年7月7日 - 2004年9月22日 全12回(SP:#7,12) 平均視聴率11.7%
    • 2005年1月1日(土)21時 - 23時24分にスペシャルを放映 視聴率11.6%
  • ファイナル:2005年4月20日 - 2005年6月29日 全10回(SP:#1,10) 平均視聴率13.0%
    • 最終話は「はぐれ刑事純情派最終回スペシャル」のタイトルで放映(=「ファイナル」が付かない)。

基本放送時間[]

  • 第1 - 12シリーズ:毎週水曜日21時 - 21時54分
  • 第13、14シリーズ:毎週水曜日20時54分 - 21時48分
  • 第15シリーズ以降:毎週水曜日21時 - 21時54分

主な登場人物[]

レギュラー[]

※最終シリーズ時のレギュラー

山手中央警察署[]
安浦吉之助 巡査部長(特任):藤田まこと
山手中央署の名物刑事。試験に拠らず事件解決の功で昇進している万年ヒラである(部長刑事だが主任ポストではない)。設定は昭和24年9月生まれ(第17シリーズより)。川辺課長、横溝署長からは「やっさん」と呼ばれている。競馬と酒と美人が好きな典型的なオジサン。ワイシャツに地味めのスーツ(灰色である場合が多い)、なおかつノーネクタイというのが通常のスタイル(たまに冠婚葬祭がらみでネクタイをする場合もある)。いつも競馬新聞片手に出勤、勤務態度は良いとは言えず、彼のデスクには競馬新聞やらパチンコの玉やらで埋め尽くされている。やたらと被疑者に気を使うあまり重大なことを報告しないなどの癖もあり、それが川辺課長の悩みの種となっている。娘が2人いるが血のつながりは無い(それぞれの項で後述)。「さくら」には毎日のように通い、「3ヶ月9万円」という格安な飲食代を支払っている(第2シリーズより)。何かしらの事件解決後は、ほぼ毎回行っている。
真木大輔 巡査村上信五関ジャニ∞
林の後任として赴任している。
田崎晴子 巡査:岡本麗
安浦の捜査活動を陰で支え続けている女性刑事。「女安浦」の異名も。第8シリーズで他署に異動、第10シリーズで復帰、2005年の年末スペシャルで退職。
五十嵐美和 巡査:森ほさち
大阪府警から山手中央警察署刑事課へ。酒好きで酔うと関西弁をまくしたてる。2007年の年末スペシャルで警視庁へ栄転する。
夏目修二 巡査長植草克秀(2005年 - 最終回)
須藤の後任として交通機動隊から山手中央署刑事課に新配属。元交機であることから暴走族とも顔見知りの間柄。2005年12月21日のスペシャルで、事件の際の所在が不明確だった事、状況証拠が全て不利だった事から関与を疑われ、否認のまま送検一歩手前まで行くが、安浦らの捜査で嫌疑が晴れる。しかし2006年の12月30日のスペシャルで大地という子供を庇い、妻と娘を残し殉職してしまう。大地の最後の言葉には“勇気だ!!勇気!!”と教えた。演じる植草は同じ時間帯の「さすらい刑事旅情編」にもレギュラー出演していた。
高木直:大場順
第2シリーズから登場。機動隊出身。事件の解決となるヒントは同僚の今井刑事と共に見つけてくる。凶悪犯の時は、自ら先頭に立って、取り押えやアクションシーンを行う。
今井哲也:若林哲行
第2シリーズから登場。高木同様地味で目立たないが、地道にコツコツと捜査を続ける。大の酒好き。酒癖が悪く酔うと安浦もお手上げ状態に。子沢山。
刑事課長・川辺精一 警部島田順司
上司にはへつらい、部下にはガミガミと、典型的な中間管理職のイメージそのもの。大変な恐妻家でもある。しかし、人情には厚い。その為ドラマの登場人物の中でも人気が高かった。かけている眼鏡は下にずれている事が多い(初期はかけていなかった)。安浦とはしばしば意見が合わないがその実、横溝同様に良き理解者でもある。毎回事件が起こると単純な推理を披露し、安浦ら課員の面々と方針が対立。その際の安浦の横溝への意見具申に「おいおい、やっさんやっさん!」と常に突っ込むが、刑事課の誰もが課長の言うことを聞かず、横溝署長も安浦の肩を持つため、いつも結局は安浦の推理が正しかった事に気付かされる。ヤクザに対しては毅然としているのも特徴の1つ。
署長・横溝重忠 警視梅宮辰夫
安浦刑事の一番の理解者。しかし初期の頃はなかなか進展しない安浦の捜査に苛立ちを募らせることがあった。板前としての腕も一流で小料理屋での潜入捜査において華麗な包丁さばきを披露したこともあった(第3シリーズより)。趣味は釣り。刑事ドラマの署長ポジションとしては珍しく毎回確実に出演している。
最終シリーズ以降のレギュラー[]
小池瑤子:池上季実子
2005年の年末スペシャルで退職した田崎の後任として山手中央署刑事課に配属した。実は池上季実子は過去に犯人役や犯人に追われる役などで何度か出演した事がある。
原口淳平:町田慎吾
2007年の年末スペシャルで登場した新人刑事。見た目は爽やかだが、一言多いのが玉に瑕。
その他の人々[]
安浦ユカ:小川範子
安浦の次女。第1シリーズでは中学生。その後高校、短大を経て福祉施設に勤務していたが、後述する山岡の殉職をきっかけに警察官採用試験を受け合格し、警視庁巡査(ここまでに至る過程を描くのに時間かけすぎた点がシリーズ打ち切りの要因の一つともなっている)。2007年の年末スペシャルでは少年課に配属している。安浦の妻の連れ子ではなく、安浦が逮捕した犯人の娘を引き取り養女にした(第1シリーズの数話目にその回想シーンが登場。また、田崎刑事がこの事実を事件の容疑者に話す場面もあった)。山岡刑事と結婚目前までいったが、山岡は殉職。
安浦エリ:松岡由美
安浦の長女で、安浦夫人の連れ子。父の出張捜査ではなぜかユカ共々必ず鉢合わせになる。運送会社に勤務していたが、後に自宅を一部改装し、子供服販売店を経営。ラーメン屋の店長である通称「ブーちゃん」こと島崎(瀬戸陽一郎)と結婚。2007年の年末スペシャルでは妊娠する。
片桐由美:眞野あずさ
安浦刑事行きつけの高級バー「さくら」のママ。安浦の私生活での一番の理解者であり、安浦にとってかけがえの無い女性(初期では衣裳や髪型は統一されておらず、第1シリーズでは横溝とも関係があったが後に切れた模様。)。必ず番組の最後の5分間、もしくは中盤の5分間に登場。
なお(バー『さくら』の店員):吉田有希
吉田(バー『さくら』の店員):沢田修一

過去のレギュラー[]

警察官役の階級はレギュラーシリーズ時

里見大観:ぼんちおさむ(1988年-2003年、2005年、2007年)
元山手中央警察署刑事課員。関西出身。実家は仏教寺院であるためこのような名前に。自動車運転技能は刑事課では随一。家族との時間を大切にしようと、警視庁捜査第一課への栄転話を蹴り退職。現在はタクシードライバーをしている。ちなみに苗字の里見はぼんちおさむのザ・ぼんちの相方・里見まさとからきている。
坂上(里見)恵子:あめくみちこ
タクシー会社・同盟交通のドライバー。 里見刑事が住んでいるアパート「サンコーポ」の外からドアに向かって左側に住んでいる。のちに里見と結婚した。
坂上(里見)佑介:大場俊介
坂上恵子の息子。
新藤一 巡査:木村一八(1988年)
元山手中央警察署刑事課員。突然辞職(木村のタクシー運転手の暴行で現行犯逮捕された事により降板)、その後、友人の愛人を匿うためにイタリアへ渡り、その愛人と結婚をしてレストランを開くが、現地でカモッラの構成員を殺害。
浅野信一 巡査:吉田栄作(1989年)
元山手中央警察署刑事課員。
三田謙一郎:深江卓次(1990年 - 1991年、1996年はゲストで登場)
元山手中央警察署刑事課員。
中上剛:西島秀俊(1992年)
元山手中央警察署刑事課員。
肥田健一 巡査部長:清水貴博(1993年 - 1994年)
元山手中央警察署刑事課員。出演シリーズ最終回で警部補昇任試験に合格、係長として栄転。
森村玲子 警部補七瀬なつみ(1995年 - 1997年)
転勤した(のちに復帰)田崎の後任として山手中央警察署刑事課へ。警部補だが係長ポストではなかった(番組内では、階層は課長以下はフラットであり、捜査係・刑事係と言った部署も存在しない)。1997年度から警視庁捜査第二課に。七瀬なつみは、過去に犯人としての出演もある。
山岡雄作 巡査部長:城島茂(1995年 - 1998年、1999年、2003年)
元山手中央警察署刑事課員。1999年1月9日のスペシャルで警部補昇任、八丈島署へ係長として栄転。ユカと将来を誓い合うも2003年に殉職。
野田秀幸 巡査部長:ケイン・コスギ(1999年 - 2002年)
交番から山手中央警察署刑事課へ配属。永らくニューヨーク在住だったため英語のほうが堪能。2002年に捜査中の事案関係者の護衛中、淡路島で犯人側の暴力団員達に刺傷と銃撃を受け殉職。
林勇作:賀集利樹(2002年 - 2003年、2004年、2007年)
渋谷区板上交番から山手中央警察署刑事課へ配属。2004年1月のスペシャルで命令違反を犯し、なおかつ重傷を負ったが、交番勤務からの再出発を決意し異動。2007年12月28日の20周年スペシャルで刑事に再昇格、東池袋署の刑事課に異動していた。
三波健治 警部補:加藤茶(2001年 - 2002年、2003年、2005年)
山手中央警察署鑑識課主任。安浦とはかつてコンビを組んでいた古馴染みで、同等で話せる人物。自ら希望して山手中央署に転勤。ある事件に関与し、その責任を取って辞職。現在は福祉の仕事をしている。2005年1月1日のスペシャルに再び出演した。加藤は過去に愛妻弁当泥棒の窃盗犯役で出演している。
須藤一彦 警部:国広富之(2004年 - 2005年)
警視庁捜査第一課より山手中央警察署刑事課へ。次代の捜査一課を担う人材と目されているが、ある理由から山手中央警察署へ。最終シリーズ第1話で殉職。死別していた妻との間に小学生の息子が1人いたが、彼の死後は田崎が引き取った。国広は2003年6月11日の「安浦刑事人質事件」の回では、犯人役を演じている。

劇場版ゲスト[]

水城警部:村井国夫
キャリア組の係長。現場を学ぶ為に配属されたものと思われる。署に将棋を持ち込む安浦を馬鹿にしている。大沢和也(小西博之)が妹に絡んできた男を殺害したと決めつけ、安浦邸に立て篭もったものの説得で投降した大沢に、独断で発砲し、安浦に殴られる。


主題歌[]

オープニングテーマは変わらないが、エンディング曲は、堀内孝雄のその年の新曲を使用するスタイルをとっている(これはプロデューサーの意向であったことが堀内孝雄のCDブックレットに掲載されている)。

また堀内孝雄は「連続年主題歌記録」でギネスブックに認定された。

  • 「ガキの頃のように」(1988年)
  • 「冗談じゃねえ」(1989年)
  • 「恋唄綴り」(1990年、2007年スペシャル)
    元々麻生詩織への提供曲で、彼女のヴァージョンも挿入歌として使われたことがある。
  • 「さよならだけの人生に」(1991年)
  • 「都会の天使たち」(1992年、桂銀淑とのデュエット
  • 「影法師」(1993年)
  • 「夢の道草」(1994年)
  • 「東京発」(1995年)
  • 「酔いれんぼ」(1996年)
  • 「愛が見えますか」(1997年)
  • 「竹とんぼ」(1998年)
  • 「続・竹とんぼ ~青春(ゆめ)のしっぽ~」(1999年)
    EDでは「青春(ゆめ)のしっぽ ~続・竹とんぼ~」とクレジットされていた。
  • 「いいじゃない」(2000年)
  • 「時代屋の恋」(2001年)
  • 「かくれんぼ」(2002年)
  • 「河」(2003年)
  • 「カラスの女房」(2004年)
  • 「ふたりで竜馬をやろうじゃないか」(2005年、堀内孝雄&五木ひろし
  • 「豊かなるかな、はぐれ道」(2005年スペシャル)
  • 「不忍の恋」(2006年スペシャル)

堀内孝雄は大抵NHK紅白歌合戦でこれらの主題歌を持ち歌として歌っており、ギネス認定された2003年には藤田まことが歌唱中に安浦刑事の衣装で登場し、最後には堀内の決めセリフである「サンキュー」も叫んでいる。

テーマ曲[]

シリーズのBGMを一貫して担当する甲斐正人によるテーマ曲は、タイトルバック用に4種類が存在し、そのほかに本編中でBGMに使われるフルサイズが2種類存在する。

  • タイトルバック
  1. 第一シリーズ用(音程が第二シリーズ以降のものより高い)
  2. 第二シリーズ~用
  3. 第三シリーズ~用(2と3は以降不定期に交互に使用された)
  4. ステレオ放送以降用
  • フルサイズ
  1. 第一シリーズ第一話から本編で使用された使用頻度の高い曲。音程は第一シリーズのタイトルバック用に準じ、アレンジもほぼ同じだが、イントロとコーダが異なる。
  2. ステレオ放送以降使用されたもの。

なお、これらテーマ曲の主旋律を奏でるトランペットは、数原晋の演奏である。

上記のほか、第二シリーズより本編中に使用されたスロータイプのフルサイズも存在する。このうちCD化されたものは(4)のタイトルバック用ステレオ音源のみ。BGMもCD化されていない。

スタッフ[]

  • 企画:白崎英介(テレビ朝日)
  • プロデューサー:藤原英一、今木清志、関拓也(テレビ朝日)桑原秀郎、東一盛、伊藤彰将、島田薫(東映)
  • 音楽:甲斐正人
  • 脚本:石松愛弘、石原武龍、小木曾豊斗、宮川一郎、篠崎好、高久進、大塚孝典、洞沢美恵子、難波江由紀子、奥村俊雄 ほか
  • 監督:吉川一義、鷹森立一、天野利彦村川透田中秀夫、岡屋龍一、道木広志、高畑隆史ほか
  • 制作協力:新演技堂→ライズアップ(1998年 - 1999年)→オフィス斉藤(2000年 - )
  • 制作:テレビ朝日、東映

その他[]

再放送における欠番について[]

本作は、主に地上波の平日に再放送されることが多い為、編成上の都合でスペシャル版や、また新シリーズが始まる作品の再放送のスケジュールの兼ね合い、臨時ニュースなどで再放送が飛んでしまう回もあるが、編成上融通の利くCS放送や、また前述の地上波での再放送でも何度も飛ばされる回が一部存在する。そのような欠番扱いとなっている作品をこの項でまとめる。よって、ここで紹介されている作品が公式の欠番扱いという訳ではない。

  • テンプレート:節stub

CSテレ朝チャンネル放送時に未放送の作品[]

  • 第1シリーズ第18話「戦後四十三年 戦争花嫁の秘密」
    • 放送当時のテレ朝チャンネルの公式ホームページにも、「欠番です」と明記。終戦の日にちなむ季節エピソードであるためと思われる。
  • 第13シリーズ第1話「長崎平戸、オランダ橋の女! 夫を尾行する妻の秘密…迷走する家族!?」(2時間スペシャル)
  • 第13シリーズ第24話「ペット虐待殺人!? 捨てられた女!」

尚、テレ朝チャンネルでは2008年5月現在までに、第1シリーズから第8シリーズ、第12シリーズから第15シリーズが再放送されており、他のCS放送局ではいずれも再放送されていない。

地上波再放送時に複数回未放送の作品[]

  • 第1シリーズ第5話「記憶を消された女」 - 拉致問題関連であるといわれている。
  • 第3シリーズ第9話「パソコン通信で殺されたOL」 - 地方差別問題。
  • 第13シリーズ第5話「8年間騙された妻!? 秘密のラストダンス」
  • 第13シリーズ第24話「ペット虐待殺人!? 捨てられた女!」
  • 第16シリーズ第3話「赤ちゃんが消えた!? 人殺しと呼ばれた男」

前述のように編成上の都合により、通常回に比べてスペシャル版が放送される頻度はかなり低い。

番組の移り変わり[]

前番組:
ベイシティ刑事
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第1作)
次番組:
さすらい刑事旅情編
前番組:
さすらい刑事旅情編I
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第2作)
次番組:
さすらい刑事旅情編II
前番組:
さすらい刑事旅情編II
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第3作)
次番組:
さすらい刑事旅情編III
前番組:
さすらい刑事旅情編III
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第4作)
次番組:
さすらい刑事旅情編IV
前番組:
さすらい刑事旅情編IV
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第5作)
次番組:
さすらい刑事旅情編V
前番組:
さすらい刑事旅情編V
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第6作)
次番組:
さすらい刑事旅情編VI
前番組:
さすらい刑事旅情編VI
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第7作)
次番組:
さすらい刑事旅情編VII
前番組:
さすらい刑事旅情編VII
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第8作)
次番組:
風の刑事・東京発!
前番組:
風の刑事・東京発!
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第9作)
次番組:
はみだし刑事情熱系(第1作)
前番組:
はみだし刑事情熱系(第1作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第10作)
次番組:
はみだし刑事情熱系(第2作)
前番組:
はみだし刑事情熱系(第2作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第11作)
次番組:
はみだし刑事情熱系(第3作)
前番組:
はみだし刑事情熱系(第3作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第12作)
次番組:
はみだし刑事情熱系(第4作)
前番組:
はみだし刑事情熱系(第4作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第13作)
次番組:
はみだし刑事情熱系(第5作)
前番組:
はみだし刑事情熱系(第5作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第14作)
次番組:
はみだし刑事情熱系(第6作)
前番組:
はみだし刑事情熱系(第6作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第15作)
次番組:
相棒 1st season
前番組:
はみだし刑事情熱系(第7作)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第16作)
次番組:
相棒 2nd season
前番組:
はみだし刑事情熱系(最終章)
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派(第17作)
次番組:
相棒 3rd season
前番組:
相棒 3rd season
テレビ朝日系刑事ドラマ
はぐれ刑事純情派ファイナル
次番組:
刑事部屋~六本木おかしな捜査班~

関連項目[]

  • テレビ朝日番組一覧

外部リンク[]


Smallwikipedialogo.png このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事ははぐれ刑事純情派にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。
Advertisement