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トリック劇場版2』(トリックげきじょうばんツー)は、2006年日本映画テレビドラマシリーズ「トリック」の劇場版第2作。2006年6月10日より日劇2系他で全国拡大公開された。公式サイトやパンフレット等のロゴは「TRICK -劇場版2-」となっている。

概要[]

仲間由紀恵・阿部寛ら従来のシリーズキャストに加え、箱を組み立てることによって天界と地上を自由に行き来できる入り口を作り出すという敵役となる霊能力者・筐神佐和子役に29年ぶりの映画出演となる片平なぎさを迎えた(ただし、この映画の2週間前に封切られた「嫌われ松子の一生」に劇中テレビドラマの女優としてカメオ出演している)。

ストーリー[]

売れないマジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)は、マジシャンのアシスタントのバイトを解雇され金に困っていた。そこへ物理学者の上田次郎(阿部寛)が現れ、霊能力者である筺神佐和子(片平なぎさ)率いる「箱のゆーとぴあ」と呼ばれる宗教団体が支配する筺神(はこがみ)島へ向かう。

というのも、上田次郎は酸素濃度の高い富毛村出身の青沼和彦(平岡祐太)という青年から、10年前に失踪した幼なじみの西田美沙子(堀北真希)という女性から助けを求める依頼を受けたからである。西田美沙子は死んだと思われていたが、最近になって命を助けてくれという手紙を青沼によこしたのだ。

上田と山田は筺神島にたどり着くが、筺神佐和子の部下に見つかってしまう。そして入信者を装い「箱のゆーとぴあ」に潜入し、美沙子を探す。運良く美沙子を発見、筺神島を脱出しようとしたが・・・。

キャスト[]

  • 山田奈緒子:仲間由紀恵
  • 上田次郎:阿部寛
  • 矢部謙三:生瀬勝久
  • 山田里見:野際陽子
  • 筐神佐和子:片平なぎさ
  • 西田美沙子:堀北真希
  • 青沼和彦:平岡祐太
  • 回りくどい富毛村村長:綿引勝彦
  • 佐伯周平:上田耕一
  • 伊佐野銀造:北村有起哉
  • 秋葉原人:池田鉄洋
  • 照喜名保:瀬戸陽一郎
  • 池田ハル:大島蓉子
  • ジャーミー君:アベディン・モハメッド
  • 隣の部屋に住んでいる夫:なすび
  • 山崎箱一:城後光義ゆーとぴあ ホープ)
  • 山崎箱二:帆足新一ゆーとぴあ ピース)
  • 二世代ローンが気になる村人:有吉弘行
  • 途中でいなくなった村人:山崎樹範
  • 原因不明の病で倒れた現場監督:温水洋一
  • 大仁田厚(政治家としての本人役):大仁田厚
  • マジシャン:マギー司郎
  • ズワイガニがうれしい信者の吉田美津子:重泉充香

スタッフ[]

  • 監督:堤幸彦
  • 製作:早川洋島谷能成
  • エグゼクティブプロデューサー:亀山慶二
  • 脚本:蒔田光治
  • 撮影:斑目茂友坂本将俊
  • 編集:伊藤伸行
  • 美術:稲垣尚夫
  • 照明:川里一幸
  • 録音:中村徳幸
  • 音楽:辻陽
  • 主題歌:Joelle「ラッキー・マリア」(ユニバーサルJ
  • ナレーション:森山周一郎
  • ヒヨコの声:犬山イヌコ

その他・備考[]

  • 山田と上田自ら「霊能力者」をだまそうと試みるなど、物語として新たな試みが見られる。
  • 劇中で繰り返される「よろしくーねっ!」のギャグはゆーとぴあの持ちネタ。堤監督が「箱のユートピア」からゆーとぴあを連想したため幹部役に起用された。ちなみに劇中には同じくユートピアの持ちネタであるいわゆる「ゴムパッチン」ネタも披露される。
  • ロケーションは八丈島で行われた。劇中で矢部刑事が、奈緒子たちのいる場所から遠く離れた某県の温泉に入浴するという設定のシーンがあるが、これも八丈島にある裏見が滝温泉で撮影されている。また、エンドロールの山田奈緒子が上田次郎を追いかける映像は江戸川区篠崎公園向い側の河川敷付近で撮影されたものである(実際、この風景には市川の超高層マンションが写っていた)。
  • 「トリック劇場版2」は完結編であるが、CMの最後に「これで終わり」と言うテロップの右端に小さく「かも」と書かれていた。エンドロールでも、最後に大きく「完」の文字が踊るが、よく見ると右下隅のほうに、やはり小さく「かも」の文字がある。
  • 劇中では以前の作品同様多くのパロディシーンが見られる。
  • 片平なぎさが演じる筐神佐和子が、かつて片平が『スチュワーデス物語』で新藤真理子役でもやっていた「口で手袋を外す」という演技を見せている。
  • 2007年11月18日21:00~23:14(JST)に『日曜洋画劇場・特別企画秋のトリック祭』として地上波放送された。視聴率は19.6%。
  • 本作は「親子のあり方」をテーマにしており、それが佐和子が「箱のゆーとぴあ」の信者を「箱入り娘」「箱入り息子」と呼ぶ事に示されている。
  • (一応)完結編なので、ラストでは山田のアパートのその後が描かれ、主役二人の関係性の変化が暗示される。


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