FANDOM


ルパン三世 バビロンの黄金伝説』は、漫画家モンキー・パンチ原作の人気アニメルパン三世』の劇場映画第三作である。

テンプレート:ネタバレ

あらすじ 編集

ニューヨークの街角にある店に、一人の老婆が入ってきた。その店は、怪物のマスクを着用して夜通し騒ぎまくるナイトクラブ。その老婆、ロゼッタと顔なじみのルパンは、ゴリラに扮して上機嫌。だが、そこに届いた宅急便の中から銭形警部が現れ、ルパンはオートバイに乗って逃走する。それを追う銭形警部との激しいバイク逃走劇は、ブロードウェイの巨大な看板へと舞台を移していく。だが、その一部始終を苦々しく見つめている男達がいた。ニューヨークを牛耳るマフィアのボス、マルチアーノと若頭のコワルスキーだ。「ルパンを殺せ」マルチアーノはコワルスキーにそう命じる。

ある夜、ルパンのもとに現れたロゼッタ。彼女はルパンに、こんな話を始めた。紀元前五世紀、メソポタミア文明の古代都市「バビロン」では、滅びる前に神の手によって国内の財宝が全て集められ、今でもその財宝はどこかに隠されているというのだ。それこそが、ルパンがマルチアーノから聞き出そうとしている秘密だったのだ。マルチアーノは先代からバビロンの黄金を探し求めていたのである。ロゼッタはルパンに古びた燭台を残し、いずこへか去ってしまった。

その頃、銭形警部は「国際婦人警官ビューティーコンテスト」の参加者5人を部下に従え、ルパン逮捕の作戦を計画していた。オリエント急行内で待ちかまえる銭形警部と婦人警官5人組。だが、同じくマルチアーノもルパン暗殺を狙っていた。不二子と合流したルパンはバベルの塔が発掘されたというイラクへ向かう。 塔の内部に潜入したルパンは、立体映像の美女に出会い黄金の獅子像を見つける。だが、財宝のあまりの少なさに、ルパンはおかしいと疑問に思った。

ルパンは、バビロンの真の黄金を探すべく再びマンハッタンへと戻った。ルパンの推理は的中し、マジソン・スクウェア・ガーデンの地下空洞に大量の黄金が存在した。マルチアーノに捕らわれた不二子を救うため、ルパンはマルチアーノのアジトへと潜入する。果たしてバビロンの黄金はいったい誰の手中に収められるのか!?

概要編集

本作品は、1985年7月13日に封切られ、バビロンの黄金をめぐるルパンとニューヨークマフィアのボス、マルチアーノとの争奪戦を描く。

なお、本作品のエンディングテーマ「MANHATTAN JOKE」(シングル「デビュー」C/W)を、当時のアイドルであった河合奈保子が唄っている。河合は声の特別出演として映画にも参加している。

TVシリーズ「PartIII」放送中の映画化である本作は、前作で監督を務めた宮崎駿の推薦で押井守が監督を務める予定であったが、当初の準備稿があまりに実験的であったため、危惧した制作側が押井を降板させ、TV版から吉田しげつぐが新監督に参加し、更にはベテランの鈴木清順(「PartIII」第13話「悪のり変装曲」で脚本を書いている)を共同監督に迎え、TVシリーズのスタッフを移行させて制作したという経緯がある。押井版の内容については、押井守本人も断片的にしか発言していないために全容は不明だが、『ルパン三世の映画でありながら、ルパンを否定する』あるいは『世界中にもう盗むモノが無くなり、怪盗としてのアイデンティティを喪失したルパン』な作品にしようとしたといわれる(詳細は押井版ルパン三世を参照)。

『PartIII』放送中であったことから、ルパンもTVシリーズに合わせてピンク色のジャケットを着用。絵柄は『PartIII』後期に見られるような、ポップなデザインとなっている。ルパン以外のメインキャラクターの衣装カラーリングは『PartIII』のものではなく『TV第2シリーズ』に近いものに改められている。また、ルパンも物語冒頭部分では『TV第1シリーズ』の青ジャケットを連想させるカラーリングのジャンバー姿での登場となっている。しかし、『PartIII』以上に銭形警部の扱いがひどく、婦人警官軍団に「やることがドジでマヌケでアンポンタンなんだから!」と言われてしまっているなど、全シリーズ中で一番扱いがひどい。

脚本は、奇抜な作風で後にカルト的人気を獲得する浦沢義雄と、師匠に当たる大和屋竺(浦沢は物語前半を書き終えたのち、重責に堪えかね現場を離れている)。劇場版前2作に見られた重厚な設定や物語進行よりも、ビューティーコンテストで集まった婦人警察官軍団、果ては異星人の登場など、前2作のような映画を期待したファンの裏をかいた、スラップスティック感溢れる軽妙さと突拍子のない奇抜さに重点を置いた内容(『TV第2シリーズ』で浦沢が何作か書き下ろしたスラップスティック調エピソードをそのまま劇場作品にボリュームアップしたような作風)となっている。

そのユーモアあふれる内容は「おふざけが過ぎる」ともとられ、現在でもファンの間で評価の割れる作品である。前2作の「ルパンVS複製人間」や「カリオストロの城」が定期的に金曜ロードショーなどで放送されるのに対して、この作品はテレビ放映すら滅多にされていないために、一般にはこの作品そのものを知らない人も多い。

なお、この作品に限っては舞台が1986年2月と確定している。

スタッフ 編集

声の出演 編集

登場メカ 編集

オリエント急行
物語中盤で登場。国際寝台車会社のオリジナルの形態である。「ニューヨークからバビロンイラク)への移動に、なぜヨーロッパで運行されているオリエント急行が登場するのか」という問題があるが、当時、イラク周辺はイラン・イラク戦争の為この上空を運行している西側の民間旅客機は皆無であっため、ヨーロッパからの陸路ルートという設定にしたとも考えられる。ただし、オリエント急行自体が1977年に定期運行を終了しているのと、連結器が日本で一般的な自動連結器が描かれてしまっている点(オリジナルはねじ式連結器)が誤りとして挙げられる。
ノースアメリカンP-51マスタング
第二次世界大戦から朝鮮戦争にかけて主力だったアメリカ陸軍(後にアメリカ空軍)のレシプロ戦闘機。ルパンを追跡するマルチアーノが使用。涙滴形風防であるため、D形以降の形と見られる。
ハンヴィー
日本では「ハマー」と誤認されている(本来「ハマー」はこれの民生用モデルの愛称)アメリカ陸軍の高機動多用途車両。マルチアーノ一味がルパン追跡に使ったが、後述のT-62戦車にペッチャンコにされた。
T-62戦車
クウェート軍が運用していたものを、美人婦警軍団が3輌強奪してルパン追跡に使用。なお本来の乗員は4名で、最低でも運転手と砲手、装填手の3名が必要なため2名での運用は不可能である。
本作上映当時のクウェート軍主力戦車はイギリス製のチーフテン戦車であり、中東において実際にT-62を運用していたのはイラク、シリア、イラン、エジプト、イエメン、イスラエル(鹵獲した車輌を運用)である。
オフロード車(形式不明)
ルパンがイラクの砂漠で使用していたオフロードカー。ルパンは「水陸両用」と言っているが、水上では陸上用のタイヤサスペンションは取り外す。シュビムワーゲンに類似するが、明らかに別物。水上での推進に後尾に外輪を装備しているが、このような形態の水陸両用車は存在せず、独自に設計、製造したものと思われる。

関連項目 編集

テンプレート:ルパン三世it:Lupin III - La leggenda dell'oro di Babilonia

Smallwikipedialogo.png このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はルパン三世 バビロンの黄金伝説にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。

広告ブロッカーが検出されました。


広告収入で運営されている無料サイトWikiaでは、このたび広告ブロッカーをご利用の方向けの変更が加わりました。

広告ブロッカーが改変されている場合、Wikiaにアクセスしていただくことができなくなっています。カスタム広告ブロッカーを解除してご利用ください。

FANDOMでも見てみる

おまかせWiki