『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(エヴァンゲリオン しんげきじょうばん:じょ、EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.)は、2007年9月1日に公開された日本のアニメ映画。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第一作であり、スタジオカラー設立初号作品。
概要[]
1997年7月に公開された『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』以来、約10年ぶりとなる新世紀エヴァンゲリオンの映画である。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ一作目として制作された本作は、基本的にTVシリーズの第壱話~第六話までのストーリーを踏襲しており、一見リメイクであるかのように見えるが、製作サイドは新劇場版に関して一度としてリメイクという表現を使っていない。
TVシリーズの原画、動画やタイムシートを素材として再利用しているものの[6]、絵は全て新たに描き直され、そのままの絵は1枚たりとも使用していない[7]。また全編にわたってデジタル撮影や3DCGが使用されて映像の「再構築 (REBUILD) 」が行われている。エヴァや使徒の形態、演出のリファインや、渚カヲルなど「人類補完計画」の核心に迫る要素が早い段階で登場するなど、新たな設定や演出も導入されている。また、登場人物の立ち位置や性格の描写にもわずかな変更が加えられている。
エンドクレジットの後に、旧TVシリーズ予告パートを模した、次作『破』の予告編が入っている。
本作品の特徴として、その興行形態が自主製作映画のそれに極めて近いことがあった。近年のアニメ製作において常態化した製作委員会方式を採択せず、カラーが自己責任で資金を調達する自社製作とした。また配給・宣伝も大手の配給会社や広告代理店に依頼せず、小規模な会社と組んだ上でこれも自社で行った。このため、作品の知名度に比べると公開前の宣伝は小規模であり、公開館も封切り段階では84に留まった。しかしながら前売り券などの売れ行きなどから、公開前にメイン上映館が224席の「シネマスクウェアとうきゅう」から日本最大である1024席の「新宿ミラノ1」に変更になるなど[8]、盛り上がりの機運が高まっていた。公開日の9月1日はミラノ1をはじめとして最終上映まで満席となる映画館も多く、公開後2日間の週末興行で観客動員数23万6158人、興行収入2億8000万円を記録し、初登場1位となった。公開館数84の映画が週間興行収入成績で1位を獲得するのは異例のことである[9]。最終的には興行収入20.0億円をあげ、上映規模を考慮すると記録的なヒットとなった。
海外では第12回釜山国際映画祭に招待され、クロージング作品として上映された[10]。また韓国では2008年1月19日に公開され、合計31スクリーンで上映され、50万ドルを超える興行成績を収めた。またシンガポール、香港、台湾など他の国々においても順次公開されている。
2008年4月26日よりDVD特装版の発売を記念して、都内2か所の映画館において特別上映が行われた[11]。
特装版DVDは初回30万セットが出荷され[12]、オリコン調べで発売第1週で21.9万枚を売り上げ、2008年度に発売されたDVD作品の中で今のところ販売初週の最高売上枚数となっている[13][14]。
キャスト[]
- 碇シンジ:緒方恵美
- 綾波レイ:林原めぐみ
- 葛城ミサト:三石琴乃
- 赤木リツコ:山口由里子
- 渚カヲル:石田彰
- 碇ゲンドウ:立木文彦
- 冬月コウゾウ:清川元夢
- 日向マコト:優希比呂
- 伊吹マヤ:長沢美樹
- 青葉シゲル:子安武人
- 鈴原トウジ:関智一
- 相田ケンスケ:岩永哲哉
- 洞木ヒカリ:岩男潤子
- キール・ローレンツ:麦人
スタッフ[]
- 総監督・原作・脚本・音響監督:庵野秀明
- 監督:摩砂雪、鶴巻和哉
- 主・キャラクターデザイン:貞本義行
- 主・メカニックデザイン・新ネルフマークデザイン:山下いくと
- 新作・画コンテ:樋口真嗣(ヤシマ作戦)、京田知己(その他)
- 画コンテ:鶴巻和哉、庵野秀明
- 総作画監督:鈴木俊二
- 作画監督:松原秀典、黄瀬和哉、奥田淳、もりやまゆうじ、貞本義行
- メカニック作画監督:本田雄
- 特技監督:増尾昭一
- 演出:原口浩
- 作監補佐:大塚八愛、田代雅子、高山朋浩
- デザインワークス:高倉武史(機器類全般)、okama(レベルEEE、リリス)、渡部隆(第6の使徒)、きお誠児、出渕裕(新ゼーレマーク)他
- 色彩設計:菊地和子(Wish)
- 美術監督:加藤浩(ととにゃん)、串田達也(美峰)
- CGI監督:鬼塚大輔・小林浩康(スタジオカラーデジタル部)
- 撮影監督:福士享(T2スタジオ)
- 編集:奥田浩史
- 音楽:鷺巣詩郎
- 音響制作:楽音舎
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- 総監督助手:轟木一騎
- 原作協力:GAINAX
- 脚本協力:薩川昭夫、榎戸洋司、吉川良太郎、櫻井圭記
- 演出協力:静野孔文
- 原画協力:平松禎史
- アニメーション制作:スタジオカラー
- 協力:ローソン、UCC上島珈琲株式会社、ジャパンフリトレー株式会社、ピザハット 他
- 配給:クロックワークス、カラー
- 配給協力・宣伝:日活(当初担当したメディア・スーツ社の日活への吸収合併に伴う事業継続)
- 宣伝協力:氷川竜介、神谷誠 他
- 製作:カラー
- エグゼクティブ・プロデューサー:大月俊倫
主題歌[]
- 宇多田ヒカル「Beautiful World」
- 宇多田が雑誌[15]において、『エヴァ』について語っていたのを制作者側が注目しオファーを出したところ、快諾したため今回主題歌を歌うことが決定した。
- 宇多田ヒカル「Fly Me To The Moon(In Other Words)-2007 MIX-」
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の第1弾予告編にて使用。
TVシリーズとの相違点[]
エヴァンゲリオン[]
本作に登場する機体は以下の2機のみ。両機ともカラーリングが変更されているが、これはテレビ版における山下いくとの初期設定に回帰し、それを発展させたものである。
- 初号機
- 肩の形状が変更され、プログレッシブナイフが中折れ式になった。対第5使徒戦ではパレットライフルに代わり新デザインのガトリング砲を使用した(従来のパレットライフルも登場している)。ヤシマ作戦時には右肩にG型装備(自動照準装置)が追加され、陽電子砲のデザインも変更されている。3DCGモデルも製作され、発進シーンなどに使用されている。
- 零号機
- ヤシマ作戦で使用した盾は前作のSSTOの底部を流用した物から新デザインのエヴァ本体に近い意匠の物に変更された。
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- 第4の使徒との戦闘時、初号機の緑・オレンジのストライプ部分が夜光塗料(蓄光塗料)風に発光している。また戦闘後に頭部装甲が外れてエヴァの素顔が晒される場面が削られている。
- テレビ版ではサキエルの攻撃でネルフ本部が損傷を受けた際、無人の初号機が自らシンジを落下物から庇う描写があったが削られた。
- 第5の使徒襲来に備えた訓練では、エヴァ本体でなく上半身のみを再現したシミュレーターが使用された。またシミュレーション映像もCG風になっている(実際に3DCGで作られている)。
- 「プラグ深度」(正確にはエントリープラグ内におけるコクピット・インテリアの深度位置)がエヴァ本体の状態に関係している事が示されている(零号機の暴走時にはエヴァ側に引き込まれようとしていた)。
- 暴走後凍結された零号機に手錠と猿轡状の拘束具が追加されている。
- ヤシマ作戦では、1射目では前作同様の自動照準を使用したが、第6の使徒の反撃で照準システムが損傷したため、2射目は上下の映像を合致させる方式のマニュアル照準を使用した。
- スタッフロール後の「破」の予告編では弐号機・3号機・4号機のほか(これらについては前作とほぼ同様の展開となる事が示唆されている)、前作の量産型とは異なる仮設5号機・6号機が登場する(5号機は急遽実戦投入され、6号機はパイロットとともに月より飛来するという)。弐号機に関しては小さい角の様なものが2本付いている。
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使徒[]
本作で登場する使徒はいずれも倒される際に破裂・溶解し血を噴き出すため(ネルフではこの現象を「形象崩壊」と呼称している)、血の雨とともに周囲は一面血の海となる。コアを含め使徒の組織は一切消滅するが、第5の使徒の触手のみは後に残った。第6の使徒出現時にゲンドウによって「残り8体」と明言されている。
なお、テレビ版では使徒に天使の名前が付されていたが、本作ではリリスを除き全て「第○使徒」、或いは「第○の使徒」とのみ表記されている。
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- 第4の使徒
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- テレビ版の第3使徒サキエルと同じデザイン。能力・形状ともほぼ変わらない。戦闘のあらすじもほぼ前作と同様。ただし、国連軍部隊との戦いで大型ミサイルを手で受け止める印象的なシーンや、学習してビーム兵器を身に付ける描写が削られた。
- 冒頭の国連軍による爆撃のシーンで、ミサイルをA.T.フィールドで防御する描写がこの度の劇場版にて加えられた。
- この使徒のみ3DCGで描かれていない。
- 第5の使徒
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- テレビ版の第4使徒シャムシエルと同じデザイン。主に3DCGのトゥーンレンダリングで描かれており、背面には第4の使徒と同じ顔が付いている。腹部が半透明になっており、うっすらと奥にある背景が見える。攻撃に使うわけではないが、腹部の脚を盛んに動かす(ただしDVD版では劇場公開版とは異なり、シャムシエルが立ち上がってから動き始める。劇場公開版では、海上を浮遊している時点で既に動かしていた。)。なお、顔面に相当する部位にも短い触覚のような足が2脚存在する。
- 戦闘時のストーリーは前作とほぼ同様だが、プログレッシブナイフでコアを破壊された後、2本の触手を残して消失した。このため、戦闘後にリツコが遺骸を分析して使徒と人間、エヴァとの遺伝子的類似性を指摘する場面は登場しない。ただし、パターン分析は行われている。
- 第6の使徒
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- テレビ版の第5使徒ラミエルと同じデザイン。全身が水晶のようになっており、薄らと奥にある背景が見える。3DCGで描かれており、正八面体を基本とするが、攻撃時には様々な幾何的形態(4次元立体を3次元に投影した立体図形を基にしている)に目まぐるしく変化する(この際は中央にコアが見える)。また、ジオフロントへの掘削攻撃に用いるドリルも、正八面体の下部がソフトクリームのように伸びてドリルを形成する。攻撃力は前作より強化されており、連射や掃射も可能。攻撃のバリエーションも増えており、初号機との初接触においては防壁で荷粒子ビーム攻撃を防がれた後、より大出力のビームを射ち込んで防壁を吹き飛ばした。
- ヤシマ作戦では、序盤に囮として発射されたミサイル群を円周状に照射したビームで撃破するも、陽電子砲による1回目の狙撃で負傷。全身をウニのような棘皮状に変化させ、血を噴き出して叫び声を上げるが、致命傷とはならず反撃する。しかし、零号機の盾に阻まれ、陽電子砲の2射目で殲滅される。なお、その際にはジオフロントまで到達したドリル部も破裂し、ネルフ本部に血の雨を降らせた。
- 第2の使徒・リリス
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- 第6の使徒との最初の戦いで攻撃を受け気弱になったシンジを、ミサトがL-EEE(レベルトリプルE:扉にセントラルドグマとの表記)に連れて行き、見せた。最後まで使徒とは断言されなかった旧版と異なり、当初より第2使徒として、そして「リリス」として紹介されており、また「地球の生命の始まりであり、終息の要である」という旧版では劇場版で初めて明かされた真実もこの段階でミサトからシンジに告げられている。デザインは前作とほぼ同様だが、仮面は第4の使徒の顔と似たもの。胸には人類が調査をした跡である傷があり、ロンギヌスの槍の他にも複数の十字架が刺さっている。
- 渚カヲル
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- ヤシマ作戦終了後、本作のクライマックスにおいて月面で複数の棺のうちの1つから目覚める。この時点ではまだ面識の無い筈のシンジの事を、既に知っているような台詞がある。また、近くには前作のリリスを男性化したような巨人が安置されている。
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その他[]
- ネルフとゼーレのシンボルマークが変更になったほか(ネルフマークは4種類を併用)、各種画面やゼーレのモノリスのデザインも変更になった。
- プロダクト・プレースメント広告として、実在する企業の商品・広告(UCC、ローソン等)が登場する。
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- テレビ版冒頭の「時に、2015年」のテロップが消え、年代が明示されていない。宣伝協力の氷川竜介は、パンフレットに「時に、2015年」の一節を引用しようとしたところ削除されたと証言している。
- 冒頭で、日本近海も水が赤くなっている(前作の南極海や旧劇場版ラストと同様)。また山辺に何か巨大な人型のものが倒れていた跡が残っている。
- 信号機が電球からLEDに変わっている。
- キールらが補完委員会としてでなく、当初からゼーレとしてモノリスの姿で登場している。また、ゼーレの人数が7名になっている。
- 第三新東京市の表記「TOKYO-3」から「TOKYO-III」に変わっている。
- 戦略自衛隊、軍人Bのセリフ「化け物め!」がTV版とアクセントが変わっている。
- エヴァ初号機と第4の使徒との闘いが回想を挟まず時系列順に描かれている。
- 前作の○th Childrenという特徴的な表現が消え、「第○の少女(少年)」「○番目の子供」などと表現されている。
- プラグスーツの胸(鳩尾)の箇所にあるパーツが、TV版では黒色だったが赤色に変更されていた。
- 第4の使徒との戦闘後、テレビ版であったミサトとリツコとの風呂場での電話がカットされ、代わりにミサトがシンジ召喚と使徒来襲とのタイミングの良さなどに疑念を持つ描写がある。またミサトとリツコがネルフ本部B棟の地下通路リフトに乗りながら、シンジの身辺警護や施設の整備予算について話すシーンが付け加えられた。
- 対第5使徒戦後の家出の後、シンジがミサトに「エヴァに乗るかここを去るか自分で決めろ」と言われ、前作では一度ネルフを去ろうとしたのに対し、本作では自ら残留している。他にも、前作に比べてシンジの行動がより主体的になっている部分が多い。
- 第6の使徒に対して、テレビ版でラミエルに対して行った、初号機のダミーバルーンと12式自走臼砲を使った威力偵察のシーンが削除されている。
- 転校してきたシンジがエヴァパイロットと知ったクラスメイトが騒ぐ場面、家出したシンジが野営中のケンスケと出会う場面、ネルフを去ろうとするシンジをトウジ・ケンスケが見送る場面、クラスメイトがヤシマ作戦に向かうエヴァ2体を見送る場面などが削られており、代わりにシンジが学校でトウジを殴って和解する場面、ヤシマ作戦に向かうシンジが二人の激励の伝言を聞く場面が加えられるなど、シンジとクラスメイト達との絡みが大幅に簡略化されている。
- 風呂あがりのシンジがペンペンを初めて目にする場面で、テレビ版ではミサトがペンペンの事を「新種の温泉ペンギンよ」と紹介していたが、劇場版では「15年前にはたくさん居た」といった発言に変わっている。
- リツコがミサト宅に食事に招かれる場面が削られ、彼女とミサトがバーでシンジとゲンドウの関係について語る場面が加えられた(この際にシンジとレイの新IDカードが託された)。またゲンドウと冬月の会話で、シンジとレイの邂逅、ひいてはシンジ達エヴァパイロットの人生そのものが仕組まれた物である事が示唆されている。
- レイの登場シーンは同じだが、零号機の再起動実験シーンが削られた。但しBパート冒頭のミサトとリツコにシンジを加えた会話のシーンで、回想としてワンカットのみTV版再起動実験の時と同じ描写が挿入されている(エントリープラグ内のレイが息を吐く部分)。
- 第6使徒の攻撃が初号機の胸部を直撃した際、前作では即座に初号機を回収したが、今回はカタパルトが損傷して回収に支障が生じ、エントリープラグ強制射出によるシンジ救出を命じたミサトに対し、ゲンドウとリツコが「パイロットが降りたらATフィールドが消える(初号機の消滅)」と制止するくだりが追加され、二人がパイロットの生死よりエヴァ本体を優先している事がこの時点で示されている。結局初号機は、人工地盤を支えるロックボルトの強制破壊により、周りのビルブロックを含めて回収されている。
- ヤシマ作戦のクライマックスにおいてミサトの説得をあっさり受け入れるなど、TV版に比べてゲンドウが物分かりのいい性格になっている(ただしストーリー上の都合に過ぎない可能性はある)。
- ミサト達がネルフ本部地下の第2使徒リリスの存在を知っており、ヤシマ作戦前にミサトがシンジにリリスを見せて、使徒のセントラルドグマへの到達の際はネルフ全員に自爆の覚悟がある事を示す場面が加えられている。また本作時点でゲンドウがダミープラグに言及したり、前述のゼーレ登場やラストにタブリス(カヲル)が登場するなど、前作では後まで伏せられていた設定が大幅に早出しされている。
- ラストの月面に並んだ棺のひとつからカヲルが起きあがるシーンでは、付近に前作のリリスを男性化(ふくよかではなく、腹部が細いまさに「エヴァ」体系)したような、ゼーレの仮面を装着された巨人(本物のアダムもしくコピーのアダム<肩に零号機のような穴が開いている>と思われる)を発掘している様子が見える(なおネルフは月面に七番目の基地を建造している)。また旧劇場版を思わせる赤い流れや、カヲルが未見の筈のシンジの事を「また3番目とはね。変わらないな、君は。会える時が楽しみだよ。碇シンジ君。」と語るなど、前作との関連性を匂わせている。
- スタッフロール後の「破」の予告編では、新キャラクターとして眼鏡を掛けた少女の登場が示唆されている。またアダムの表記が「ADAMS」となっており(或いは使徒の総称か?)、前作の光の巨人の様な物が複数登場しているカットがある。他に「LILIN+?」のテロップや、アスカの登場、量産型ではない5号機と6号機の登場の予告、前作の第拾六話を思わせるミサトとリツコが争う場面が見られる。
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その他[]
- 映画公開前にはピザハット[16]、UCC[17]、ジャパンフリトレー[18]において公開記念キャンペーンが展開された。また劇中にも同製品が描かれている。
- 庵野総監督らスタッフは作品の舞台となる箱根で空撮ロケハンを行っている。またダム、変電所でもロケを行った[19]。パンフレットにはその時撮影された写真が使われている。
- 韓国で公開された際は「SS501」が宣伝大使となり、プロモーションが行われた。20スクリーン以下ながらも5日で4万人を動員し[20]、次作「破」の公開も検討されている[21]。
リリース[]
DVD[]
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』特装版DVD - 2008年4月25日
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』通常版DVD - 2008年5月21日
DVD化においては「EVANGELION:1.01」と銘打ち、庵野総監督によってDVDとして鑑賞する上で最適化した映像・音声の微調整が加えられている。ストーリーや設定での追加変更はない。デジタル制作のアニメでありながら、「劇場におけるフィルム鑑賞を前提とした画質調整」を施した作品のクオリティを保ちたいという庵野の意向により、あえて35ミリニュープリントフィルムから映像をデータ化したHDテレシネ方式によってDVD化されているのが特徴[22]。また、特装用の封入特典には解説ブックレットと劇場上映生フィルムコマがある。一部生フィルムがネットオークションで高値で取引され、話題となった[23][24][25]。
CD・書籍[]
- 『Shiro SAGISU Music from "EVANGELION: 1.0 YOU ARE (NOT) ALONE"』- 2007年9月26日
- 公式ガイドブック『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 ENTRY FILE 1』ISBN 978-4-048541190 - 2007年10月31日
- 『「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」アニメーション原画集』ISBN 978-4-903713-18-2 - 2008年4月25日
- 『「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」全記録全集』ISBN 978-4-903713-17-5 - 2008年5月15日
- 『「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」オリジナルサウンドトラック』 - 2008年5月21日
受賞歴[]
- 第22回デジタルコンテンツグランプリ DCAj会長賞
- 第25回ゴールデングロス賞・ゴールデングロス特別賞「ゴールデングロス話題賞」
- 第31回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞
- 東京国際アニメフェア2008 第7回東京アニメアワード
- アニメーション オブ ザ イヤー
- 個人賞部門・監督賞 庵野秀明
脚注[]
- ↑ "Australia's Red Ant to Release Evangelion: 1.0 on DVD"テンプレート:En icon,Anime News Network,2008-02-09
- ↑ "Evangelion Rebuild 1:0 acquis par Dybex !! (maj 22/04/2008)"テンプレート:Fr icon,MANE,2008-04-22
- ↑ Dynit acquires the rights to distribute Evangelion: 1:01 in Italyテンプレート:It icon,Dinit,2008-05-05
- ↑ "福音戰士新劇場版:序 (Evangelion: 1.0 - You Are (Not) Alone)",テンプレート:Zh icon,Yahoo!電影,2008-04-24
- ↑ 2007年(平成19年) 興行収入10億円以上番組、社団法人日本映画製作者連盟
- ↑ ここがみどころ、公式サイト
- ↑ 2007年フィギュア王114号、大月俊倫のコラムより
- ↑ 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」週末興行1位で登場、アニメ!アニメ!、2007年9月3日
- ↑ 国内映画ランキング : 2007年9月1日~2007年9月2日 トップ10速報、eiga.com、2007年9月4日
- ↑ 日本アニメ『ヱヴァンゲリヲン』、釜山国際映画祭の閉幕作に選定帰ってきた『エヴァ』シリーズ、伝説復活なるか
- ↑ DVD発売記念特別上映、公式サイト
- ↑ キングR、「ヱヴァ新劇場版」特装版DVD初回30万枚出荷、文化通信.com、2008年3月14日
- ↑ 新世紀エヴァが過去最高の売上を記録!、ORICON STYLE、2008年4月29日
- ↑ ヱヴァンゲリヲン:DVD22万枚で今年トップ オリコンランキング(まんたんウェブ)、毎日jp(毎日新聞社)、2008年4月29日
- ↑ 「週刊プレイボーイ」(集英社)2006.6/5(Vol.23)号の特集記事「エヴァンゲリオン10年目の真実」
- ↑ ニュースリリース、ピザハット、2007年8月22日
- ↑ ヱヴァ缶キャンペーンサイト(現在は閲覧不可)
- ↑ ヱヴァンゲリヲン ドリトス フリトレー特製グッズプレゼント、ジャパンフリトレー
- ↑ エヴァンゲリヲン新劇場版制作日記、Yahoo! JAPAN - 新世紀エヴァンゲリオン 電脳補完計画 第二章、2007年2月12日
- ↑ 興行成績:映画版「ヱヴァ」、公開5日で4万人突破、朝鮮日報、2008年1月30日
- ↑ 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の続編『破』、韓国内公開を検討、innolife.net、2008年2月3日
- ↑ 特装版DVD解説ブックレットより
- ↑ ヱヴァンゲリヲン:「おまけ」生フィルムに1万円超 オークションでプレミア化(まんたんウェブ )、毎日jp、2008年4月28日
- ↑ 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のDVD特典フィルムに3万円以上のプレミア、GIGAZINE、2008年4月28日
- ↑ 特典「生フィルム」がプレミア化 綾波レイは20万円突破、まんたんウェブ、2008年5月2日
外部リンク[]
- 公式サイト - EVANGELION.CO.JP
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