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呪怨』(じゅおん)は、1999年に発売されたホラーのビデオ作品とそれを原作とする2003年1月25日に単館系で公開されたホラー映画。映画は、2003年8月23日に続編が公開された。タイトルは「つよい恨みを抱いて死んだモノの呪い。 それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。 その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。」という意味である。 監督、脚本は全作品とも清水崇

東映ビデオよりビデオ作品として発売されており、その怖さが一部のホラーマニアの間で伝説化するまでに評価されていた。評価の高まりに応える形で映画化。CMや予告編で恐怖をあおる描写の上手さが一般のホラーファンの話題になり、公開された後も口コミなどでじわじわとファンを増やした。

韓国などでもヒットしており、サム・ライミプロデュースによるハリウッド版リメイク『The Grudge』(日本版タイトル『THE JUON/呪怨』)も製作されている。

ビデオ版、劇場版ともに全4作がDVD化されている。

2007年8月11日には最新作「呪怨 パンデミック」が公開。

概要編集

  • 佐伯伽椰子の発する「ア、アアアア、アアアアアアア」という声は、すべて監督である清水崇の声である。
  • 当初、呪怨のタイトルは「呪怨霊」であったが、清水崇の意向により「霊」が外され現在のタイトルになった。
  • ハリウッド版リメイク『The Grudge』は米国で撮影される予定だった。
  • 米国人役者が日本に来て一番驚いたのは、「ホラー映画にもかかわらずポルノ描写がまったく無い(もしくはそういった描写がないようにスタッフが気をつかっている)点」だったという。
    • これは一般的に、ハリウッドのホラー映画では前半にポルノ描写を含んだいわゆる「主人公達においしい」シーンを盛り込みつつ、中盤以降にホラー描写を一気に持ってくる(これにより多くの観客は前半での自分勝手な主人公達に嫌悪感を抱き、後半以降主人公達が酷い目にあってもあまり不快感を感じなくなるという効果もある)という、ある種ジェットコースター的なストーリーの映画が多く存在するからである。
  • Jホラーでは、霊の直接的な露出を避ける傾向にあるが、呪怨シリーズでは直接的な霊の登場がかなり多く、どれも恐ろしいものばかりである。清水監督は「笑われるほどに幽霊を出しまくるのが呪怨のコンセプトである」と語っている。霊の登場シーンを見てそのあまりの過激さに爆笑してしまうような人も少なくない。
  • 伽椰子の声や俊雄の姿は見るものに強烈なインパクトを残し、リングの貞子と並んでコントパロディキャラが多い。
  • 伽椰子と俊雄以外の幽霊もサブキャラで登場している。

テンプレート:ネタバレ

話の概略 編集

  • この世に強い怨念を残して死んだ佐伯伽椰子が、その呪いを人々に伝播させるオムニバス形式のドラマである。

伽椰子は大学時代の同級生・小林俊介に片思いし、後年になって自分の息子・佐伯俊雄が通う小学校教師になっていたことを知る。伽椰子は元来思い込みが強いストーカー気質だったせいもあり、学生時代から俊介への想いを大学ノートに綴り続けていたのだが、教師になった俊介に再会したことで思い入れが再燃焼。より狂信的にノートへの書き込みを始める。伽椰子の夫である佐伯剛雄は伽椰子のノートを偶然見てしまったことから嫉妬に狂って暴力を振るうようになる。ある日、遂に剛雄は猛烈な虐待の果てに伽椰子を惨殺する。カッターで喉や全身を切り裂いて2階に一時放置した。実はこの時点では伽椰子は絶命に至っておらず、半死半生のまま這って階段下まで降りて逃げたのだが、追ってきた剛雄にとどめを刺された。この現場を2階の手すりの間から目撃していた俊雄(俊雄も父の連日の虐待で傷付いていた)は、押入れに隠れる。清水崇監督の談話によれば、押入れに隠れている最中に俊雄は、母親によって向こう側の世界に連れて行かれたという設定らしい。剛雄は数日後に伽椰子に呪い殺され、変死体で発見された。 劇中で俊雄がミャーと猫の鳴き声をあげるのは、可愛がっていた黒猫のマーを、父親が殺したことが関係しており、虐げられた弱い者同士の霊が惹かれあって、俊雄とマーが一体化したためである(以上は、小説版の記述より。映像では詳しく触れられていない)。

また、2人目の子供(女の子)を熱望していた剛雄だが、なかなか伽椰子が妊娠しないために 産婦人科を訪れた際、自らが「乏精子症」である事実を知る。 担当医の「妊娠する確立は数%です」との発言に、俊雄の父親が自分ではないという妄想に取りつかれる。 (実際、伽椰子の男性経験は剛雄のみで、俊雄の父親は紛れもなく剛雄である。)

嫉妬に狂った剛雄が前述の伽椰子の日記を見つけ、俊雄という名前が小林俊介の「俊」と自分の「雄」を 取って付けられたものであると判断した剛雄は、これまで可愛がっていた息子にも憎悪の感情を剥き出しにする。 (俊雄の名付けに関しては、普段は自己主張などしない伽椰子が、この件だけは頑として譲らなかった点から、 やはり小林への思いを捨てきれず、その感情を息子へ転化しようとしていたと思われる)

そして剛雄の妄想は肥大化し、俊雄の父親が小林であるという結論に達する。 Vシネマ1作目のラストで小林に電話をかけた剛雄が「これまで先生の代わりに育ててきた」と発言していることからも、それがうかがえる。

以後佐伯家は無人の物件となり、次々と入居者が引っ越してくるが、その家人や親族、事件の捜査をした刑事たち全てが伽椰子の呪いで死んでゆくことになる。

  • 東映ビデオからリリースされたVシネマ版2作と、劇場用2作の合計4タイトルはすべてドラマが繋がっている。
    • Vシネマ版は、伽椰子と小林俊介、佐伯剛雄の3人を巡る怨念の解明、佐伯家に引っ越してきた一家と仲介した不動産屋の悲惨な顛末を描写したもの。
    • 映画1作目は新たに佐伯家に越してきた一家と、介護施設から派遣されてきた女性スタッフの話がメイン。
    • 映画2作目は怪奇物のTV特番のために、いわく付きの佐伯家を取材に訪れたTVクルーと女優一行に伽椰子の呪いが降りかかる。
    • Vシネマ版の2作目エピローグで、無人の佐伯家2階に上がりこんで遊んでいた女子高生たちの話は、映画の方へ受け継がれている。

※『学校の怪談G』(スペシャルドラマ、のちにビデオ化)の中に収録の短編「片隅」には伽椰子が、「4444444444」には俊雄が登場してそれぞれが被害者を出しており、そのエピソードはVシネマ版のストーリーにも繋がっている。

呪怨(ビデオ版)編集

1999年ビデオオリジナル作品、劇場未公開。

キャスト編集

スタッフ編集

呪怨2(ビデオ版)編集

1999年。ビデオオリジナル作品、劇場未公開。

キャスト編集

スタッフ編集

  • 監督・脚本:清水崇
  • 監修:高橋洋
  • プロデューサー:一瀬隆重、高島正明、加藤和夫
  • 撮影:木次信仁
  • 音楽:ゲイリー芦屋
  • 照明:岡秀雄
  • CGディレクター:是枝勉、
  • ノンリニアワーク編集:スタジオ・プラスエー

呪怨(映画版)編集

2003年1月25日公開。

キャスト編集

スタッフ編集

主題歌:推定少女「鍵が開かない」

キャッチコピー編集

  • 総毛立つ快感。

呪怨2(映画版)編集

2003年8月23日公開。

キャスト編集

スタッフ編集

主題歌:推定少女「間違い」

キャッチコピー編集

  • 身の毛もよだつ絶頂。

小説(ノベライズ)編集

  • 呪怨(著:大石圭、角川ホラー文庫)
ビデオ版『呪怨』『呪怨2』と劇場版『呪怨』を小説化。オリジナル要素も多い。
  • 呪怨2(著:大石圭、角川ホラー文庫)
劇場版『呪怨2』を小説化。巻末は袋閉じ仕様。

漫画編集

  • 呪怨-video side-<序章>(漫画:凛野ミキ)
    ビデオ版「呪怨」1・2の村上一家の惨劇を中心に物語を展開する漫画版。
  • 呪怨2(漫画:MEIMU)
    劇場版「呪怨2」が原作の漫画版。

その他編集

関連項目 編集


de:Ju-ones:Ju-on fr:Ju-on nl:Ju-on pt:Ju-on (série) sv:Förbannelsen - The Grudge

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