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テンプレート:雑多な内容の箇条書き天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ、英語表記:LAPUTA: Castle in the Sky)は、1986年8月2日公開の劇場用アニメ作品。カラー作品。上映時間は124分。

製作はスタジオジブリ、監督は宮崎駿ディズニー翻訳版のタイトルは「Castle in the Sky」。由来については後述。

概略 編集

題材をスウィフトの『ガリヴァー旅行記』に出てくるエピソードからとっているが、自由な脚色と創作によって全く独自な物語となっている。

19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界における戦争と平和、科学と自然という対立する要素を背景として、少年と少女の友情・冒険を描いたテンポの速い活劇である。興行的には振るわなかったものの、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオ販売は好調であった。その人気は、公開から20年を経た現在でも衰えておらず、「金曜ロードショー日本テレビ系)」でも度々放送され、むしろ時が経つにつれて人気が上がっている。老若男女を問わず好まれる事から、本作を宮崎駿作品の最高傑作として挙げる人は少なくない。

テンプレート:ネタバレ

あらすじ 編集

時は19世紀末のヨーロッパ、ただし飛行機械の発達がわれわれの歴史よりもすすんだ世界。

鉱山町で働く少年パズーは、飛行石の力で空からゆっくりと落ちてくる少女シータを助け、自宅にかくまう。一夜明けパズーは、シータの行方を追う空賊や政府からシータを守り逃走を図るうちに、シータが、かつて冒険家の父親が見た空中に浮かぶ城「ラピュタ」に住むというラピュタ人の子孫であると知り、ラピュタの存在を確信する。しかしその直後、二人は政府に捕らわれてしまい、ティディス要塞に監禁されてしまう。

シータを捕らえた政府側の張本人・ムスカ特務大佐はティディス要塞にて、シータに空から落ちてきた壊れたロボットを見せ、さらにシータがラピュタ王家の末裔である事を伝え、パズーの命と引き換えに協力を迫る。解放されたパズーは自宅で待ち受けていた空賊ドーラ一家と共に、飛行機械・フラップターでシータ奪還に向かう。

ティディス要塞では、シータが祖母から教わった「おまじない」を口にした途端飛行石が光を発し、ラピュタの方角を指し示す。同時に壊れていたはずのロボットが目覚め、暴れだして要塞を壊滅させる。騒ぎの中、パズー達は強行突入でシータを奪還するが、要塞からの砲撃の衝撃で、シータは飛行石を落としてしまう。

空中戦艦ゴリアテの砲撃によりロボットを破壊したムスカ達は、要塞の瓦礫の中から飛行石を見つけ出し、モウロ将軍の指揮の元、ゴリアテに乗って飛行石の示すラピュタを目指す。

パズー、シータを加えたドーラ一家は、シータが覚えていた飛行石の光の方角を頼りに、飛行船タイガーモス号でラピュタへ向かう。やがて巨大な嵐雲「竜の巣」に行く手を阻まれるが、「父は『竜の巣』の中でラピュタを見て帰ってきた」というパズーの言葉にドーラは突入を決意するものの、遭遇したゴリアテの攻撃を受け、見張り用の凧に乗っていたシータとパズーはドーラ達とはぐれてしまう。

どうにかラピュタの空中庭園に到着したシータとパズーは、同じくラピュタに到着しつつも軍に捕らわれたドーラ一家を助けようと試みる。しかし途中でムスカと遭遇し、シータは捕らえられてしまう。ムスカはシータとともにラピュタ中枢部に姿を消し、パズーはドーラ一家の縄を解き、シータを助けに向かう。ラピュタの力の根源である巨大な飛行石に到達したムスカは、シータに自分もラピュタ王家の末裔だと明かす。

ムスカはモウロ将軍らをラピュタ最下部の展望室に招き入れ、ラピュタ帝国の復活を宣言。「旧約聖書」でソドムとゴモラを滅ぼしたとも、「ラーマーヤナ」でインドラの矢とも伝えられる最終兵器「ラピュタの雷(いかずち)」の威力を見せつけた後、落とし穴を使ってモウロたちを空中へと放り出し、大量のロボット兵によって空中戦艦ゴリアテも大破する。

ムスカの狂気を目の当たりにしたシータは、ムスカから飛行石を奪い取り逃走。ムスカに追いつかれるも、合流したパズーと共に祖母から教わった「滅びの呪文」を叫ぶ。飛行石のペンダントは激しい光を放ち、ラピュタは崩壊。ムスカも瓦礫に飲み込まれる。飛行石を根の中に抱く巨大樹と化したラピュタは、わずかに空中庭園を残したまま、天高く昇っていく。

樹の根に守られて助かったシータとパズーは、来る時に用いた凧でラピュタから脱出。同じくフラップターで脱出していたドーラ一家と再会。その後、ドーラ一家に別れを告げ、二人は日常へと戻ってゆく。

登場人物 編集

登場人物名に続く名前は、声優名。

主要な登場人物 編集

パズー:田中真弓(英語版:ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
スラッグ渓谷の銀鉱山で働く少年。両親とは死別している。嘘つきの汚名を着せられたまま死んだ父のためにも、父が生前目撃したラピュタを探すことを夢見ている。シータと出会ったことで、ラピュタを巡る冒険の旅へと出かけることになる。正義感と行動力あふれる熱血少年。自分のために海賊になってしまうのではないかと心配したシータに「僕は海賊にはならない」とはっきりと答えている。石頭(物理的に)で視力が非常に良い。日の出と共にトランペットを吹き、飼っているハトに餌をやるのが日課。
シータ:横沢啓子(英語版:アンナ・パキン
ゴンドアの谷に住む少女。ヤクを飼って生活していた。両親と祖母は既におらず、一人で暮らしていた模様。家の暖炉に隠されていた飛行石のペンダントを首から下げている。軍隊に拉致され、ドーラ一家に襲撃された飛行船から転落したところをパズーに助けられる。実はラピュタ王家の末裔であり、本名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。世に言うお姫様ではなく、ドーラに飛行石の指し示した位置を理路整然と説明する聡明さや、ムスカやその部下に体当たりする活発な行動力、ムスカに堂々と啖呵を切る度胸などを併せ持っており、宮崎駿の初期の作品に見られる典型的なヒロイン像となっている。
ムスカ大佐寺田農(英語版:マーク・ハミル
政府から派遣された特務機関の指揮官。階級は大佐。彼もまたラピュタ王家の末裔であり、本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」。シータの本名には存在するラピュタ語で「真」を意味する「トエル」という言葉が彼の本名には組み込まれていないことから、彼の先祖はラピュタ王族でありながら分家的な位置付けであったとも思われる。強欲かつ冷酷で(丸腰のシータに銃を向け、「跪け、命乞いをしろ」と言い放つなど)、偏執的な上昇志向を胸の内に秘めている。眼病のためか常にサングラスを着用している。
ドーラ:初井言榮(英語版:クロリス・リーチマン)
ラピュタを狙う空賊(航空海賊)で、タイガーモス号の女船長。三人の息子がいる。頭脳明晰で決断力に富み、運動能力も息子たちを追い抜くほどの健脚を見せる。軍に先んじてラピュタの財宝を手に入れることを目論み、その鍵となる飛行石を所持するシータと彼女を助けるパズーを追い回すが、後に2人をタイガーモス号に迎え入れ、よき理解者となる。老婆と言っていい風貌だが、若い頃は絶世の美女だったらしく寝室に自らの肖像画が飾ってある。その肖像を見る限りはシータ似の美人であったことがわかる。亡き夫は天才的な発明家だったらしく、現在空賊内で使われている道具の殆どはドーラの亡き夫の遺品である。
モウロ将軍:永井一郎(英語版:ジム・カミングス
ラピュタ探索の指揮官。「閣下」と呼ばれている。諜報機関に属するムスカを「特務の青二才」と呼び、快く思っていなかった。
シータを拷問にかけてラピュタの秘密を吐かせた後、用済みになったシータを殺害してしまおうと考えていたが、ムスカに阻止される。 ラピュタ発見後は島にある財宝の山に目が眩んでしまい、ムスカの独走を許す。ラピュタの制御に成功したムスカによって、逃げようとした多くの部下達と共にラピュタから海面へ落とされ死亡する。その後空中戦艦ゴリアテで逃げようとした上官無き兵士達は一矢報いようとするが、ムスカが繰り出したロボット兵の力は圧倒的に強力であり、ゴリアテとともに皆「ゴミのように」散っていった。 不用意に暗号電文を打つなど軍人としての能力には疑問符が付くが、作戦行動時は自ら先頭に立って突き進み、部下からの信頼は厚い。
ポムじいさん:常田富士男(英語版:リチャード・ダイサート)
ドーラ一家と軍から逃れるため、廃坑内を歩いていたパズーとシータのもとに現れた老人。パズーとは面識があり慕われている。「石たちの声」を聴くことができ、廃坑の中をさまよい歩くことを楽しんでいる。飛行石についての情報をシータらに提供し、以後の道先案内的な役を務める。
宮崎監督の発言によると、キャラクターのモデルは森康二近藤喜文である(『THE ART OF LAPUTA』より)。

その他の登場人物 編集

  • シャルル(ドーラの長男):神山卓三 - モジャモジャ髭でダッフィと力比べを繰広げた。ダッフィほどではないが、なかなかの筋肉質なボディで、胸の筋肉でボタンを飛ばすほど。
  • ルイ(ドーラの次男):安原義人 - ちょび髭でシータに惚れている。
  • アンリ(ドーラの三男):亀山助清 - タイガーモス号のメインパイロット。帽子を被ってると目が隠れる。好きな食べ物は特に無し。(何でも食べるらしい。)
  • じっちゃん(本名ハラ・モトロ):槐柳二 - タイガーモス号の老技師、小説版によると唯一ドーラの父の代からいる部下。ラピュタへの航路でパズーを助手にする。ラストシーンで一家のほぼ全員がシータの名を叫んだのに対し、彼だけはパズーへの呼称を叫んだ。
  • 親方(ダッフィ):糸博 - パズーの親方。シータ達を守るために奮闘した。かなりの筋肉質なボディで、筋肉を膨らませてシャツを破ることができる。
  • おかみさん:鷲尾真知子 - ダッフィの妻。機転を利かせてシータ達を逃がした。亭主の破ったシャツをいつも繕っているらしい。
  • マッジ:TARAKO - ダッフィ夫妻の幼い娘。
  • シータの祖母:鈴木れい子 - 幼いシータにラピュタを覚醒させる呪文、滅びの呪文を教えた人物。
  • 軽便鉄道の機関士:西村知道
  • 黒眼鏡(ムスカの部下):大塚芳忠菅原正志
  • 子分カ(ドーラの子分、ポルトガル人):?
  • 子分キ(ドーラの子分、エジプト人):大滝進矢
  • 子分ク(ドーラの子分、中国人):平井隆博
  • 子分ケ(ドーラの子分、日本人):峰恵研
  • 子分コ(ドーラの子分、セネガル人):菅原正志
  • 青い服の婦人(役名表記なし、夜食を買いに来たパズーに声をかけた):林原めぐみ
  • 役名表記なし:福士秀樹古田信幸田中和実関俊彦

主要兵器 編集

タイガーモス号
ドーラ一家が根城にしている空中母船。詳しくはタイガーモス号を参照のこと。
フラップター
ドーラ一家が使う空中移動機械。詳しくはフラップターを参照のこと。
ロボット兵
ラピュタ王国が使う自律稼動式ロボット兵器。その形態の不気味さから、なんとなく恐怖を感じさせ、かつそれに普通に接するムスカのマッドサイエンティストぶりを強調する。しかし、内部に搭載された人工知能と思われる思考装置は、命令を受けない限り一つの人格として成り立つものである。頭部に大小2つのビームが搭載されており、また装甲も頑丈で小銃や機関砲は無論、ティディス要塞の大砲(砲撃時には信管を抜いた砲弾を使用)でもへこむだけでびくともせずゴリアテの主砲でやっと破壊できるほど。その材質が金属なのか粘土なのかは、今の人類の科学では分かっていない(映画パンフレットには「形状記憶弾性セラミック製」と記されている)。また胸部に2つのジェット、両腕には内蔵式の羽もあり飛行も可能。なお、ロボット兵のほかにロボット庭師もいて、ラピュタの庭園でパズーたちを案内したのはロボット庭師である。なお、ロボット庭師は飛行石をもつムスカ大佐が到着してラピュタが目覚める前から動いていたことと、若干体色や性格が異なる、腕の幾多の突起(羽の基部)が無いこと、ラピュタ崩壊時にロボット兵は停止したが、ロボット庭師については稼動を続けていたことなどから、独立した動力と制御系統を持っている可能性がある。どこかの部品が外れていたのかロボット庭師が歩くたびに変な音がする。
『ルパン三世』(TV第2シリーズ)最終回「さらば愛しきルパンよ」に登場したロボット兵器、ラムダとシグマがモデルになっている。
ゴリアテ
軍隊がラピュタ捜索のために使った飛行戦艦。ムスカ大佐、モウロ将軍一行がこれに乗り、飛行石の示す道をたどってラピュタへ向かう。船底に主砲をそなえ舷側に速射砲や対空砲があり強大な火力を誇る。途中、ドーラ一家の母船タイガーモス号と交戦しこれを大破させた。その後ムスカ操るラピュタに挑むも、ロボット兵による反撃により撃墜されてしまう。名前の由来は、旧約聖書に登場するペリシテ人の巨人「ゴリアテ」。
全長312m、全高82m、全幅84m、最高速度98ノット(約181km/h)、巡航速度58ノット(約107km/h)、航続距離16000km(無風巡航時)、乗員数360人。
宮崎駿の描くメカニックデザインの特徴を強く宿した飛行船であり、大量の砲を満載した空中要塞という鮮烈なインパクトを与える兵器である。

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スタッフ 編集

賞歴 編集

補足 編集

テンプレート:出典の明記

舞台設定 編集

  • 製作が始まる前の1985年5月、宮崎駿はイギリスウェールズをロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作でも活かされている。なお、後に押井守鈴木敏夫らと同地を再訪している。企画段階で「舞台は立憲君主国。ただし国王は登場しない」とかかれており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。
  • 「空中に浮かぶ島」、「飛行船に乗る海賊」、「廃れてしまった古の機械文明」という物語のモチーフとなったのは、以前、宮崎が企画段階で参加していた幻の作品である『ラーマヤナ』(インドとの合作)と『リトル・ニモ』(東京ムービー)。その時にイメージしていたエッセンスを本作に投影させている。一方、スウィフト『ガリバー旅行記』はさほど興味がなかったのだが、企画書を書く段階で第三篇の空に浮かぶ島の存在を思い出して「ラピュタ」という名前だけを借用した。一方、飛行石のモチーフは福島鉄次の『砂漠の魔王』で、パズーとシータの名前は学生時代に創作していた作品からの転用(『映画天空のラピュタGUIDEBOOK』徳間書店、1986年、p.79~)。
  • パズーの父親が撮ったラピュタの写真には、「1868.7」の日付がある。この事から、本作品の年代は1870年代~1880年代辺りと推定される。ムスカ大佐の愛銃が開発されるのは1927年である。

他作品との関連 編集

  • 本作品に登場するロボット兵のデザインは、アメリカのフライシャー・スタジオが1941年に製作した連作短編アニメ「スーパーマン」の「The Mechanical Monsters」の回に登場するロボットが元ネタである。宮崎はこのロボットをかなり気に入っていると見られ、照樹務の名義で宮崎が脚本・演出を担当した『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』最終話「さらば愛しきルパンよ」に「ラムダ」という名で「The Mechanical Monsters」に対するオマージュとして登場させたのち、本作品にてデザインをほんの少し変えて2度目の登場をさせている。なお、本作品公開後に宮崎は「何故同じデザインのロボットを2回も使ったのか」という質問に対して「ロボットという記号が伝わればいいので、新規にデザインする必要がなかった」といった主旨の発言をしている。The Mechanical Monsters」を含むフライシャー版スーパーマンは2006年12月1日にデジソニックから発売されたDVD「スーパーマン カラーリマスター版」で観賞することができる。
  • ふしぎの海のナディア」は元の企画案が本作品と同じであるため、ナディアの監督を務めた庵野秀明は本作品との差別化に非常に苦労したと語っている。事実、作劇上は別物にできても基本的なあらすじが同じであるが故に「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした」という似たような言い回しに続きラピュタでは「天の火」、ナディアでは「神の光」といった程度にしか改変できず、これをパロディにしたものが後のアニメージュ読者投稿欄に掲載されたことなどから、その苦労を感じ取ることができる。

その他 編集

  • 味の素から映画『天空の城ラピュタ』のタイアップ商品として「ライトフルーツソーダ ラピュタ」という清涼飲料水が発売されており、そのCMソングとして上記のイメージソングが使用された。
  • 「君をのせて」の続編ともいえる「君をつれて」という歌が存在する(作曲:久石譲、作詞・歌:石井竜也)。曲調はほとんど同じで、多くのカラオケで歌うことができる。
  • 2002年三鷹の森ジブリ美術館で「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」が開かれた。なお、ロボット兵に関しては、同美術館にレプリカが常設されており、現在でも見ることが可能である。
  • (声優に対する補足)当初ムスカ役の声は根津甚八へ依頼していたが断られ、同時期にTV放映された『ブレードランナー』において、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)の吹き替えを好演していた寺田農に依頼した経緯がある(このエピソードが元で根津は『機動警察パトレイバー 2 the Movie』に出たとされる説もある)。
  • ラピュタのエンディング映像には続きがあるというが一部であるが、いつものジブリ日誌でそれを否定する旨のコメントが出されており、そこでは小説版の後日談と資料集のイラストなどと混同して噂が広まったのではないかと仮説が立てられている[1]

海外版 編集

英語版 編集

  • 英語版は2種類存在する。最初の英語版はStreamline PicturesLaputa: The Flying Islandの名で1989年にイギリスで公開し、日本のDVDにも収録されているもの。2つ目は2003年にディズニーが配給し、Buena Vista Home EntertainmentよりDVDが発売されているCastle in the Skyである。最初の版はパズーの声を女性声優が演じたが、ディズニー版Castle in the Skyでは青年風の男性声優がパズーを演じ、シータ役の声優もやや年齢が高めに感じる低めの声であるため、雰囲気は大分異なる。これはアメリカではアニメに限らず声の出演には同性の役者が演じることが一般的であることと、パズーとシータが年齢的に無理のある行動・冒険をしていることに対しての配慮であると思われる。なお、ムスカを演じているのはスター・ウォーズ旧3部作の主人公でジェダイ騎士『ルーク・スカイウォーカー』役で有名なマーク・ハミルである。このDVDには後述のフランス版も収録されている。
  • タイトルが変更されているのは、ラピュタの命名の元となった『ガリヴァー旅行記』第三章の飛行島ラピュータ(Laputa、正確にはスペイン語でLa puta)は、「売春婦」という意味を兼ねてスウィフトが悪意を持って命名したものであり、スペイン語圏およびヒスパニックの多いアメリカ合衆国では不適切なためである。
  • 上述の日本のDVDにも収録されている英語版は、配給もとのStreamline Picturesにより翻訳されたものではない。Streamline PicturesのFred Pattonによれば最初は全日空の国際線の機内上映のために製作されたもので、Streamlineはそれを日本から渡されたとのことで、実際に誰が翻訳、吹き替えを行ったのかは不明だという[2]
  • Castle in the Skyには久石譲本人による、オリジナル版と異なる音楽が使用されている。基本となるメロディの大部分は同じだが、アメリカ向けに久石が大幅にアレンジを行った。ほとんどシンセサイザーの音であったオリジナル版に比べ、生楽器の使用が大幅に増えていることが確認できる。なおエンディング曲には変更やアレンジは行われていない。CDは徳間ジャパンより発売されている。

フランス語版 編集

  • フランスでBuena Vista Home Entertainmentより発売されているDVD(フランス語版タイトルはLe Château dans le Ciel、映画公開は2003年1月15日)はフランス語、日本語のほか「Castle in the Sky」の英語音声(上述の通り音楽が異なる)も収録されている。同じDVDに収録されている日本語オリジナル版および、そのオリジナル版と同じ音楽を用いたフランス語版の音声は、音楽の音程がオリジナルより約半音高くなっている。これはノーカットでありながら本編を120分以内で収録しているため、オリジナル版の124分と比べて若干早回ししているものと思われる。DVDのメニュー画面で流れるオープニングテーマ曲の抜粋はオリジナル音声で収録されているため、この音程の差異がはっきり聞き取れる。英語版の字幕は英語版音声を忠実に書き起こしたものと日本語版からの翻訳重視のものが2種類収録されているが、フランス語版の字幕は翻訳重視のもの1種類のみであり、フランス語版の音声と字幕では内容が異なる。なおフランス語版DVDはリージョン2(日本と共通)、映像方式はNTSC/PALコンパチブルであり、日本の家庭用DVDプレーヤーでも問題なく再生可能である。
  • フランス語版ではパズーの声は女性声優であり、またシータはもちろんドーラやムスカなどその他の登場人物の声も日本語版の声質にほぼ準じている。

脚注 編集

関連項目 編集

テンプレート:スタジオジブリ


ar:قلعة في السماء cs:Laputa: Zámek v oblacích de:Das Schloss im Himmeleo:Tenkū no shiro Rapyuta (filmo) es:Laputa, el castillo en el cielo fi:Tenkū no shiro Laputa fr:Le Château dans le ciel hr:Laputa it:Laputa: castello nel cielo ko:천공의 성 라퓨타 nl:Laputa: Castle in the Sky pl:Laputa - zamek w chmurach pt:Tenkû no shiro Rapyuta ru:Небесный замок Лапута sr:Замак на небу sv:Laputa: The Castle in the Sky th:เท็นคู ชิโระ โนะ ระปิวตะ

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