『必殺4 恨みはらします』(ひっさつふぉーうらみはらします)は、1987年に公開された松竹株式会社・朝日放送・京都映画撮影所(現・松竹京都映画株式会社)の制作の映画である。監督は深作欣二。 テンプレート:ネタバレ
キャスト[]
- 中村主水 … 藤田まこと
- 鍛冶屋の政 … 村上弘明
- お玉 … かとうかずこ(現・かず子)
- 西順之助 … ひかる一平
- 秀 … 三田村邦彦
- 与力・鬼塚 … 西田健
- 筆頭同心田中 … 山内としお
- せん … 菅井きん
- りつ … 白木万理
- 老中・酒井雅楽頭 … 成田三樹夫
- 元締・弁天 … 岸田今日子
- 安田小兵衛 … 石橋蓮司
- 長尾監物 … 藤岡重慶
- 杉江伊織 … 本田博太郎
- 神保主税 … 堤大二郎
- 楽屋番 … 草野大悟
- 老蔭間 … 藤木孝
- 安吉 … 笹野高史
- おみつ … 相楽ハル子(現・晴子)
- 長坂しほり
- お菊 … 小林ひとみ
- お弓 … 斉藤絵里
- 夜鷹 … 古館ゆき
- 岩戸隼人
- 平野弥兵衛 … 室田日出男
- 鋳掛屋・九蔵 … 蟹江敬三
- おふく … 倍賞美津子
- 奥田右京亮 … 真田広之
- わらべや文七 … 千葉真一
あらすじ[]
日中の奉行所内で、南町奉行・長尾監物が、見習い与力・安田小兵衛によって刺し殺され、居合わせていながら逃げた主水は卑怯千万として、向こう半年間の扶持を半額にすると申し渡される。その数日後、南町に新たな奉行・奥田右京亮が着任し、その着任祝いの席で主水は、前の奉行の一件で右京亮からさっそく嫌味を言われ、不貞腐れる。
居酒屋の女主人・おふくを口説きながらヤケ酒をあおる主水。そんな時、おふくの店があるおけら長屋で騒動が起こる。旗本衆の子息達が、かぶき者のていで馬に乗り長屋に押入った際、その馬の1頭が暴れ出したのだ。その際、馬に撥ねられそうになった子供を助けようとして、平野弥兵衛という老人が頸の骨を折って死んだ。力尽きて倒れた馬の脚には十字手裏剣が刺さっており、主水はそれに疑念を抱く。主水は調書と共に証拠の手裏剣を上司に提出するが、右京亮から詮議無用として調書だけが差し戻される。
その夜、元締・弁天のもとへ集う主水、秀ら仕事人たち。今回の標的は、おけら長屋で騒ぎを起こした、神保主税らあの旗本の頭目格三人。そして依頼人は弥兵衛の娘お弓であった。仕事料の安さから仕事人たちは次々と依頼を断るが、旅渡りの仕事人・わらべや文七と、秀の反対を押し切った主水が、その依頼を請ける。
主水と文七、二人の仕事人が的を争い競うなか、十字手裏剣の男・九蔵が暗躍し、おけら長屋を巡る奥田右京亮の陰謀が、次第に明らかになって行く。
解説[]
- 必殺シリーズTV放映15周年を記念して制作され、TVシリーズ第一作『必殺仕掛人』の第1話と第2話を演出した深作欣二監督が、久しぶりに必殺のメガホンを取った。ゲストには、千葉真一や室田日出男ら深作組の常連を迎え、悪役を真田広之が演じるなど、15周年記念としても大変豪華なものとなった。公開当時の地上げブームを題材に、ダイナミックなアクション描写、屈折した人間心理、奥田とおけら長屋に纏わる謎解きなどをふんだんに取り入れた一大エンターテイメント大作に仕上がっている。
- また本作は東映太秦映画村でも撮影が行われており、随所に東映時代劇の端役が出演しているのも特徴である。
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