映画ペディア
登録
Advertisement

テンプレート:Otheruses

テンプレート:文学テンプレート:ドラマ 愛と死をみつめて(あいとしをみつめて)は、大学生河野 実(マコ、1941年8月8日 - )と、軟骨肉腫に冒され21年の生涯を閉じた大島 みち子(ミコ、1942年2月3日 - 1963年8月7日)との、3年間に及ぶ文通を書籍化したものである。

1963年に出版され、160万部を売り上げる大ヒットを記録。関連本として、大島著の『若きいのちの日記』や河野著の『佐智子の播州平野』も出版された。『世界の中心で、愛をさけぶ』や『いま、会いにゆきます』等の純愛小説の先駆けだったといえる。映画化やテレビドラマ・ラジオドラマ化された。

あらすじ[]

兵庫県立西脇高等学校に通うミコ(大島みち子)は、顔に軟骨肉腫ができる難病に冒されていた。阪大病院に入院した際、長野県出身の浪人生マコ(河野実)と出会い、文通を始める。その後ミコが同志社大学、マコが東京の中央大学へ進学してからも文通は途切れず、ミコの病気が再発し再入院した後は、マコとの文通が人生の大きな支えになっていく。長距離電話での会話や、マコが旅費を工面して大阪の病院を訪れるなどし、二人の愛は深まる一方、ミコは手術で顔の半分をなくすことになり、病気は悪化していく。

書籍[]

  • 大島みち子・河野実著 『愛と死をみつめて』 大和書房、2004年新版(ISBN 4-479-01177-3)、2006年2月 文庫本発刊。2006年1月、中国語版『凝視着愛与死』浬江出版(中国・桂林市)より発刊
  • 大島みち子著 『若きいのちの日記 』 大和書房、2005年新板(ISBN 4-479-01180-3)、 2006年3月 文庫本発刊
  • 河野実著 『佐智子の播州平野』 フーコー、1997年(ISBN 4-795-23641-0) 当該書籍は『「愛と死をみつめて」その後』と改題され、2006年3月「展望社」より発刊。
  • 河野実著 『「愛と死をみつめて」終章 もうひとりのミコ』 大和書房、2005年(ISBN 4-479-01186-2

映画『愛と死をみつめて』(1964年公開)[]

スタッフ[]

  • 企画:児井英生
  • 原作:河野実、大島みち子
  • 脚本:八木保太郎
  • 音楽:小杉太一郎
  • 監督:斎藤武市
  • 製作:日活

キャスト[]

  • 高野誠 - 浜田光夫
  • 小島道子 - 吉永小百合
  • 小島正次 - 笠智衆
  • 道子の母 - 原恵子
  • K先生 - 内藤武敏
  • 寮の賄いのおじさん - 紀原土耕
  • 病院の用務員 - 河上信夫
  • オールドミス - 初井言栄
  • 市場の売手 - 光沢でんすけ
  • 照子 - 加藤洋美
  • 同志社の学生 - 恩田恵子岩記照栄水森久美子西原泰江
患者
  • 和歌山のおじさん - 山田禅二
  • 中山仙十郎 - 宇野重吉
  • 吉川ハナ - 北林谷栄
  • 佐竹トシ - ミヤコ蝶々
  • 中井スマ - 笠置シヅ子
  • 三船好重
  • 深川真喜子
  • 鈴木俊子
高野の友人
  • 大久保 - 杉山元
  • 黒木 - 木下雅弘
看護婦
  • 若い看護婦 - 有田双美子
  • 中年の看護婦 - 鏑木はるな
  • 北出桂子
  • 清水千代子
  • 高田栄子
寮生
  • 浜口竜哉
  • 藤野宏
  • 宇田川守雄
  • 新村猛
  • 井田武

ビデオソフト[]

  • 『愛と死をみつめて』(1990年、日活)VHSビデオとして発売。2005年にDVD化され再販。

音楽『愛と死をみつめて』(1964年発売)[]

酒井政利による初のレコード・プロデュース作品。彼はベストセラー本を歌にしようとひらめき、書店で出版直後の原作本と出会うが、若い素人の往復書簡という体裁に新鮮な魅力を感じ、著名のベテラン作詞作曲家でなく、あえて若手作家が作ることで素直に表現できると考え、大矢弘子(当時レコード会社に詩を投稿していた明治大学四年生)に作詩、土田啓四郎(大阪在住の新進作曲家)に作曲を依頼する。歌手は、12歳でコロムビア全国コンクール第一位となった青山和子(当時18歳)。

この曲は、テレビドラマ『愛と死をみつめて』(1964年版)の主題歌であると誤解されやすいが、ドラマで使用されたのはシンプルなインストルメンタルBGM曲のみで、青山和子が歌うこのレコード企画とは全く別のプロジェクトである。

  • 『愛と死をみつめて』(B面「若きいのちの日記」)
唄:青山和子、作詞:大矢弘子、作曲:土田啓四郎、プロデューサー:酒井政利。1964年7月5日、日本コロムビアよりシングルレコードリリース。同年の日本レコード大賞受賞。

テレビドラマ『愛と死をみつめて』(1964年版)[]

1964年4月12日と4月19日、前・後編に分けてTBS東芝日曜劇場枠で放送された。1話完結を基本としていた東芝日曜劇場始まって以来の2回に分けての放送であった。橋田壽賀子の脚本がとても1時間枠では収まらない長さになった時、慣例を破って視聴者を混乱させることを心配したのか、TBS側は何とか1時間に収まるよう縮めてほしいと依頼したという。橋田はこれ以上はどうしても削れないと主張し、例外的に認められた前・後編放送となった。結果として、TBSの心配は杞憂に終わり、ドラマは大きな反響を呼んで、3度も再放送されることとなった。

この作品が制作された当時は、VTRが2インチ規格だったことなどから、番組の資料保存が容易には行えず、同時期に制作されたドラマは大半が消去されて現存していないため、現在も視聴できるこのドラマは資料的な意味でも価値が大きい。2006年現在、横浜の放送ライブラリーにて視聴可能。また、TBSチャンネルなどでも放送されている。

キャスト[]

  • 河野実(マコ) - 山本学
  • 大島みち子(ミコ) - 大空真弓
  • 清水将夫
  • 宝生あやこ
  • 戸浦六宏
  • 森塚敏
  • 山岸美代子
  • 田上嘉子
  • 長山藍子

スタッフ[]

  • 脚本:橋田壽賀子
  • プロデューサー:石井ふく子
  • 演出:蜷川茂夫

外部リンク[]

ラジオドラマ『健康な日を3日』[]

1964年1月14日、ニッポン放送「ラジオ劇場」で放送。

キャスト[]

  • まこと - 山本学
  • みち子 - 北沢典子
  • 父 - 浜田寅彦
  • 母 - 北沢ゆずる
  • まことの友人 - 辻本勝義、伊福部昇
  • 脚本:松田暢子
  • 演出:清水邦行

テレビドラマ『若きいのちの日記』[]

  • 1969年8月12日~10月3日、ABC(朝日放送)制作。高岡尚平脚本。マコ - 高橋長英、ミコ - 島かおり
  • 1978年7月30日、TBS「日曜劇場」枠で放送。主演:大竹しのぶ

テレビドラマ『愛と死をみつめて』(2006年版)[]

2006年3月18日と3月19日、2時間半ずつの枠で、前・後編に分けて放送。テレビ朝日制作。当初は2005年放送の予定だったが、諸事情により延期された。ミコ死後の秘話も再取材し、盛り込む。連日に渡って番宣を組み、高視聴率を狙っていたが、前編16%台、後編15%台と、前編の裏だった『女王の教室エピソード2』(日本テレビ)に及ばなかった。主題歌はドリームズ・カム・トゥルーの『めまい』(アルバム THE LOVE ROCKSに収録)と、『愛と死をみつめて〜DREAMS COME TRUE VERSION〜』。

キャスト[]

  • 河野実(マコ) - 草彅剛
  • 大島みち子(ミコ) - 広末涼子
  • 河野里子(マコ母) - 室井滋
  • 河野健太郎(マコ父) - 高橋克実
  • 河野潤子(マコ妻) - 小雪特別出演
  • 滝沢岳史(マコ友人) - 池田努
  • 大島茂樹(ミコ父) - 大杉漣
  • 大島都子(ミコ母) - 伊藤蘭
  • 大島和弘(ミコ兄) - 東幹久
  • 大島比佐子(ミコ妹) - 市川由衣
  • 中田慶子(ミコ友人) - 山口紗弥加
  • 重光誠治(ミコ主治医) - ユースケ・サンタマリア友情出演
  • 重光英子(重光誠治の妻) - 木村多江
  • 院長(阪大病院院長) - 平田満
  • 竹井(阪大病院看護婦) - 平岩紙
  • 村中智美(阪大病院患者の娘) - 高橋由美子
  • 神崎ユウ子(阪大病院患者) - 鷲尾真知子
  • 山崎雅代(阪大病院患者) - 根岸季衣
  • 石川千春(阪大病院患者) - 田島令子
  • 岡田(医療社会事業に従事) - 神田正輝(特別出演)
  • 中島(出版社社長) - 小野武彦
  • 婦人警官 - 吉岡美穂

スタッフ[]

  • 脚本:鎌田敏夫
  • プロデューサー:中込卓也(テレビ朝日)
  • 演出:犬童一心
  • 音楽:溝口肇

ビデオソフト[]

  • 『愛と死をみつめて』(2006年、ビクターエンタテインメント)DVDとして発売。

関連項目[]

  • 志村けんのだいじょうぶだぁ - じいさんばあさんコントで、青山和子の『愛と死をみつめて』の替え歌、「じいさん、甘えてばかりでごめんね〜」と歌われた。
  • 野田秀樹 - 処女戯曲のタイトルは、『アイと死をみつめて』である。

外部リンク[]

テンプレート:Lit-stub テンプレート:Movie-stub テンプレート:Tv-stub


Smallwikipedialogo.png このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事は愛と死をみつめてにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。
Advertisement