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テンプレート:文学星空のむこうの国』(ほしぞらのむこうのくに)は、1984年に出版された小林弘利作のジュブナイルファンタジー小説。また、それを原作として1986年に制作、公開された日本映画
ただし、小説のあとがきによれば、小林に対して小中和哉が、映画化を前提としての執筆を依頼したとのことである。

ストーリー 編集

一週間前、トラックを避け損なって頭を打った昭雄は、それからというもの、何かを訴えるかのような眼差しで彼を見つめる少女の夢を、毎晩のように見るようになった。ある日、夢に見た少女を電車の車窓から見た昭雄は、不思議な違和感を覚えることに。帰宅してみると、なぜか昭雄は一週間前の事故で死亡し、葬儀が行われていたことになっていた。

わけも分からぬまま、昭雄はSFマニアである親友の尾崎を見つけて声をかける。尾崎からはまるで、「死んだ人間にでも出くわした」かのように驚愕される。じつはこの世界は、昭雄が元々いた世界とは似ているが、昭雄にとっては別の歴史を持つ並行世界であること・さらには本来なら決して立ち入ることが出来ないはずのこの並行世界に、元々の世界の昭雄がなぜか迷い込んだことを知らされる。そして昭雄は、「夢の中の少女=理沙」は、既に死んでいる『この世界の昭雄』の恋人だったことを知り、『彼』が叶えられなかった願いを実現させるため、理沙と会おうと決心するが…。

登場人物 編集

  • 昭雄(あきお)
ごく普通の高校二年生。趣味は天体観測。いつものように学校に向かう途中でトラック事故に巻き込まれるが、奇跡的に軽傷で済む。しかしその日から、夢で見知らぬ少女と会い続け、やがて彼女のいる世界=並行世界へ行く事になる。
  • 理沙(りさ)
並行世界での昭雄の恋人。新しい血が体内で生成されない難病にかかり、余命いくばくもなかった。入院していた病院に、昭雄が偶然妹の見舞いに訪れたことで知り合い、同じ趣味=天体観測から話が弾む。
その世界では、昭雄はトラック事故で死亡してしまった。その事実を受け入れる事ができなかった彼女の『思い』が、やがて“もう一つの世界”(我々のいる側の世界)の昭雄を呼び寄せることになる。
  • 尾崎
昭雄の友人。SFマニアだが、ロマンチストの昭雄とは対照的で現実主義者。並行世界から突然飛ばされてきた昭雄の存在に驚くが、すぐに持ち前のSF知識で事態を察知し、二人の『約束』を実現させようと奔走する。
  • 上田
理沙の主治医。

小説編集

集英社コバルト文庫ISBN 4086107090

映画編集

星空のむこうの国
監督 小中和哉
製作 三浦大四郎/小中和哉
脚本 小林弘利
出演者 有森也実
神田祐司
関顕嗣
木村善孝
音楽 木住野佳子
村井俊夫
撮影 瓜生敏彦
編集 小中和哉
公開 1986年1月2日Flag of Japan
上映時間 76分
製作国 日本
allcinema
キネマ旬報
  


スタッフ 編集

キャスト 編集

映画の解説 編集

  • 本作は「少年ドラマシリーズ THE MOVIE」と銘うたれて宣伝された。キャッチコピーは『今、時空を超え夢の少女を求めて パラレル・ワールドの奇跡のドラマが始まる』。
  • 映画では、『昭雄が既に死んでいる』世界(並行世界)と、昭雄が元来所属する世界(現実世界)とを、モノクロとカラーの切り替えで表現しているように見えるが、DVDのコメンタリーでは小中自身が次項のような解釈を語っている。また、昭雄が並行世界での役割を終え、現実世界に帰還していくシークエンスを、特撮が効果的に表現している。
  • 本作品における「モノクロとカラーの切り替え」について、小中は「昭雄にとって、理沙が存在していない世界はモノクロ、存在している世界がカラー」であると解説している。確かにそう考えねば、ラスト直前でのカラーとモノクロの切り替え等の説明ができない。
  • 「リサという美少女が登場すること」「人の思いによって、パラレルワールドに遷移すること」などのプロットが、のちの小中の作品である『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』でも使用されているとの指摘がある。
  • スタッフは、小中の成蹊高校及び立教大学での「自主映画の仲間」が中心であり、小中の他にも映画人として活動している者もいる。(塩田明彦が照明助手として参加。また黒沢清が通行人としてワンカット出演)
  • 映画評論家寺脇研は、キネマ旬報誌上で「少女がしみじみ美しい」「大林尾道三部作でもなしえなかったこと」とまで絶賛した。
  • 有森也実の映画デビュー作であるが、誤って次作の「キネマの天地」がデビュー作として紹介されることがある。実際には、制作も公開も、こちらの方が早い。
  • 今でいう「ミニシアター系」の作品であるが、1986年当時、そのような形態の映画館が少なかったこともあって、極めて小規模な公開にとどまった。また、ビデオ大映のレーベルで発売されたが、販売価格が12,800円だったこともあり、一部のレンタルビデオ店に置かれる程度で、名画座自主上映会等で取り上げられることも少なく、久しく「幻の映画」だった。しかしながら、1999年ごろからCSや地上波テレビの深夜枠で放映されるようになり、それを見た者の中から強烈なファンが現れ、Webサイト等を中心として集まり、既に廃盤となっていたビデオの再発売を強く望んでいた。その結果、2002年になって、小中及び有森のコメンタリー付のDVDが発売されるに至った。


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