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立喰師列伝』(たちぐいしれつでん)とは、

立喰師 編集

立喰師とは、押井の「もし仕事を辞めたらこんなことをしてみたい」という妄想から生まれた架空の職業。飲食店でうんちく、説教、話術、奇行など様々な手段を用いて店員を圧倒し、その隙に金を払わずに店を出る者のこと。またライバル店を潰すために兵隊として雇われることもある。その手法は暴力や恫喝を用いない芸の域に達しており、その点が単なる食い逃げとは異なる。

押井本人によれば、タイムボカンシリーズで「立ち喰いのプロ」を登場させたのが始まりだという。以後、押井が関わる作品ではしばしば立ち喰いシーンが登場し、ライフワークと公言するようになる。その集大成となるのが本作である。

小説 編集

単行本は角川書店より2004年2月に出版されている。

表紙および挿絵として挿入される写真に、押井の知人であるアニメ制作業界の人間が登場している。

書籍情報: ISBN 4048735160

映画 編集

登場人物に扮する役者をデジタルカメラで撮影し、それを3DCGの人形に貼り付けて動かすかつての『ミニパト』を彷彿とさせるペープサート状アニメーションで制作するという手法が採られ、スーパーライヴメーションと命名されている。その技術を駆使し、アニメーションと実写の新たな融合に挑んだ。

石川光久が「もしイノセンスカンヌ国際映画祭で賞を取れなかったら、押井さんに好きな映画を1本撮らせる」と言ったのがこの映画をつくる契機になったという話もある。

メインの登場人物は、小説『立喰師列伝』でキャラクターのモデルとなっていたのと同じ人物が演じる形となっており、さらに役者の全てが押井の知人である。これは、制作予算を抑えるのと同時に、押井曰く「今まで自分が仕事を通じて関わってきた人々を、この映画で記録として残したい。それに、知っている人間じゃないと、CGでいじくるときにつまらない」という話である。

スタッフ 編集

出演 編集

女立喰師列伝 編集

本作のスピンオフ作品。元々は徳間書店月刊COMICリュウ創刊号DVD付録に収録されたものであったが、2006年12月に市販もされている。こちらは通常の実写作品である。

ストーリー 編集

伝説の立喰師「ケツネコロッケのお銀」の目撃情報を確かめるべく、フリーのルポライター大塚ギチ男は単身パレスチナへ向かう。

スタッフ 編集

  • 企画 - 大野修一
  • 原作・脚本・監督 - 押井守
  • 音楽 - 川井憲次

出演 編集

  • 兵藤まこ - ケツネコロッケのお銀/AKの銀子
  • 大塚ギチ - 大塚ギチ男
  • 村山太 - アリ・ダエイ

真・女立喰師列伝 編集

2007年11月に日本で公開されたオムニバス映画。

6本のオムニバスから成り、それぞれの監督、および主演は以下の通り。

  1. 「鼈甲飴の有里」 - 監督:押井守 主演:ひし美ゆり子
  2. 「バーボンのミキ」 - 監督:辻本貴則 主演:水野美紀
  3. 「学食のマブ」 - 監督:神山健治 主演:安藤麻吹
  4. 「氷苺の玖美」 - 監督:湯浅弘章 主演:藤田陽子
  5. 「クレープのマミ」 - 監督:神谷誠 主演:小倉優子
  6. 「ケンタッキーの日菜子」 - 監督:押井守 主演:佐伯日菜子

詳細は真・女立喰師列伝を参照のこと。

押井守が関わる作品で立ち喰いが登場するもの 編集

五十音順に

紅い眼鏡 / The Red Spectacles
都々目紅一(千葉繁)は、非合法の立ち喰いそば屋(作品世界では立ち喰い店は非合法化されている設定)に立ち寄り、月見の銀二(天本英世)と接触する。その時の会話で牛丼の牛五郎、中辛のサブ、ハンバーガーの哲も名前だけ登場する。また立ち喰いそばの店主は本作と同じ品田冬樹が演じている。
うる星やつら
テレビアニメ版の第122話「必殺!立ち食いウォーズ!!」は、エピソードそのものが立ち喰いをテーマとしたものである。ケツネコロッケのお銀、中辛のサブ、牛丼の牛五郎の他、ダース・ベイダーのパロディと思われる帝国派など様々な立喰師が登場する。本作の公開初日の舞台挨拶によると、このエピソードでのメガネに相当するのが本作の店長神山とのことである。
機動警察パトレイバー
  1. 旧OVA第5~6話「二課の一番長い日(前編・後編)」に立ち喰いシーンがある。第5話では篠原遊馬が立ち喰いソバ屋の店主に代金はいらないと言われ(前金制の店なのに、店主をイラ立たせる「追加注文」をやりまくったためだと思われる)結果的にではあるが追加注文した生卵、コロッケ稲荷寿司の分の無銭飲食を果たした。また第6話では、遊馬がその立ち食いの際に同じ店にいた甲斐の様子を「ネギ抜きで唐辛子をガンガンかけて、『立ち喰いのプロ』のような凄ぇ食い方で」と後藤に報告する。
  2. 新OVA第10話「その名はアムネジア」では、元立喰師が大田の説教(?)によって更生したという思い出を語る。
  3. 劇場版第2作の小説版「TOKYO WAR」では、荒川と後藤が立ち喰い蕎麦屋でカケを手繰るという、アニメにはないシーンがある。
逆転イッパツマン
第14話において、立ち喰いのプロとしてケツネコロッケのお銀を名乗る人物が登場する。
また、コスイネンも「月見(そば)のコスイネン」の異名を持つことが14話で明かされた。
ちなみに後に製作されたOVA「タイムボカン王道復古」ではボヤッキーにそば作りを教えたという設定になっている。
ケルベロス×立喰師 腹腹時計の少女
押井守のもう一つのライフワークであるケルベロス・サーガの世界で、ケツネコロッケのお銀を主人公にした物語。ISBN 9784199500596
犬狼伝説 Kerberos panzer cop 完結編
冷やしタヌキの賢が、立ち喰い蕎麦屋マッハ軒で丼を使って特機隊員に殺される事件をドキュメンタリー風に描いている。このマッハ軒はうる星やつらでもしばしば出てくる立ち喰い蕎麦屋と同名である。
御先祖様万々歳!
6話において、犬丸は麿子を探してさすらっている事を立ち喰い蕎麦屋の店主に話すが立食いのプロである事を見破られる。演技派の立ち喰いのプロがどのように店主の情に訴えるかがわかる。
サンサーラ・ナーガ
立ち喰いチェーン店「はらたま」に常駐している客として、「たちぐいのプロ」(原文ママ)というキャラクターが登場し、主人公に助言を与える。
ヤットデタマン
第12話「危うし!ジュジャクの曲芸」において、悪玉四人組が立喰師行為で近隣の立ち喰い蕎麦屋や牛丼屋を荒らしまわる。ちなみにこのときの立ち喰い蕎麦屋の店主”立ち食いの竜”の声優は千葉繁であり、うる星やつらの「必殺!立ち食いウォーズ!!」でメガネがそばを茹でていたシチュエーションとほぼ同じ。また、終盤の大巨神に対するお約束の猿芝居にも、ジュリー・コケマツが立喰師のテクニックを流用している。

関連項目 編集

外部リンク 編集


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