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紅いコーリャン(原題:紅高梁、英語題:Red Sorghum)は1987年制作の中国映画張芸謀(チャン・イーモウ)の初監督作品で、主演は鞏俐(コン・リー)。2人のコンビはその後も数々の作品を世に送り出すことになる。

「紅(あか)」を基調とした鮮烈な映像美が特徴で、神話的なエピソードを交えながら物語は語られる。特に強烈な色彩を強調した映像は、後の張芸謀(チャン・イーモウ)・鞏俐(コン・リー)コンビによる作品である『菊豆(チュイトウ)』『紅夢』『上海ルージュ』にも特徴的である。

この映画は、国外でも大きな反響を呼んだが、中国国内でも賛否両論が巻き起こり、「『紅いコーリャン』現象」と呼ばれるほどだった。中国映画史の中でも時代を画する作品の1つだと言える。1988年のベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した他、百花奨金鶏奨でも最優秀作品賞を受賞している。

あらすじ[]

1920年代末の中国山東省。私(語り手)の祖母・九児(チウアル)は、ラバ1頭で父に売られ、親子ほど年の離れた造り酒屋の男の元に嫁ぐことになる。御輿で嫁入りに向かう途中、彼女は強盗たちに襲われるが、御輿の担ぎ手・余占鰲(ユイチャンアオ)に救われる。実家に里帰りして、再び嫁ぎ先に向かう道すがら、再び強盗が彼女を襲うが、その正体は余占鰲だった。お互いに惹かれあっていた2人は、コーリャン畑で結ばれることになる。やがて夫が行方不明となり、造り酒屋を継いだ九児は余と結婚。コーリャン畑で結ばれた日に身ごもった子供・豆官(トウコアン)も生まれ、幸せな日々が続くのだが、やがてそこに日本軍が侵攻してくる……。

キャスト[]

  • 九児(チウアル)(私の祖母)・・・鞏俐(コン・リー)
  • 余占鰲(ユイチャンアオ)(私の祖父)・・・姜文(チアン・ウェン)
  • 羅漢(ルオハン)・・・滕汝駿(トン・ルーチュン)
  • 豆官(トウコアン)(私の父)・・・劉継(リウ・チー)
  • 私の曾祖父・・・銭明(チェン・ミン)
  • 禿三包(トゥーサンパオ)(匪賊の頭)・・・計春華(チー・チュンホァ)

スタッフ[]

  • 監督・・・張芸謀(チャン・イーモウ)
  • 撮影・・・顧長衛(クー・チャンウェイ)
  • 作曲・・・趙季平(チャオ・チーピン)
  • 美術・・・楊鋼(ヤン・カン)
  • 脚本・・・陳剣雨(チェン・チェンユイ)、朱偉(チュー・ウェイ)、莫言(モー・イェン)
  • 原作・・・莫言(モー・イェン)『紅高梁』『高梁酒』



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de:Das Rote Kornfeld es:Sorgo rojo fr:Le Sorgho rouge it:Sorgo rosso (film) vi:Cao lương đỏ

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